鳴神響一「風巻(しまき) 伊豆春嵐譜」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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風巻(しまき) 伊豆春嵐譜

 

鳴神響一「風巻(しまき) 伊豆春嵐譜」

☆☆☆
2021年3月 早川書房 274ページ 書き下ろし

○鳴神響一「風巻(しまき) 伊豆春嵐譜」読みました
明治も7年過ぎた、彼岸の頃、伊豆半島の最先端、入間の海は荒れていました。そして嵐になり、異人の乗った船が座礁します。

 

漁師の達吉は、仲間たちと船から数人の異人たちを助け出すのですが、ほとんどの人は死んだか行方不明となりました。

 

達吉は、亡くなった遺体を、荼毘に付していると、遺体のなかの一人の異人が立ち上がりました。どうやら生きていたようです。

 

彼は、達吉に匿って欲しいと、身振り手振りで伝えるのでした。いったいなぜ。。。

ということで、鳴神響「風巻(しまき) 伊豆春嵐譜」読みました。この話は、実際の史実に基づいて書かれているようです。

 

伊豆地域でこんな事件があったなんて、今まで全く知りませんでした。埋もれていた史実と当時の空気感が伝わる一冊です。

 

追記 2021年3月25日の日経新聞夕刊の☆5の作品です。

 

 

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