東野圭吾「沈黙のパレード」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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沈黙のパレード
☆☆☆☆
2018年10月 440p 文藝春秋 書き下し 
 

○東野圭吾「沈黙のパレード」読みました
「なみきや」食堂の娘、並木佐織殺しの容疑者とされた男 蓮沼は、証拠不十分、処分保留で保釈されました。蓮沼は、20年以上前、幼女殺しの犯人として刑事の草薙らが逮捕したのですが、黙秘をつらぬき、不起訴になった男でもあります。

証拠は揃っているのに、本人が自供しないため、なかなか、追い込めない、草薙たち。忸怩たる思いを抱えています。また、その被害者の家族も、蓮沼が、のうのうと社会に出ていることに、納得できない思いを抱えています。

そんななか、蓮沼が死にました。彼を恨んでいる人はたくさんいます。窒息死したようですが、首など絞められたあとはありません。草薙は、同級生で、アメリカから戻ってきた大学教授、湯川に相談するのでした。。。62919

ということで、東野圭吾「沈黙のパレード」読みました。待っていましたガリレオシリーズ!

 

2012年「ガリレオ8 禁断の魔術」以来ですから、6年ぶりの新作となります。前巻では、唐突にアメリカに研究に行くと言って、日本を去って行きましたから、このシリーズ、続きはないかなと思っていましたが、再び日本に湯川が戻ってきました、教授となって。

幾層にも重ねられた謎が、湯川が推理していく場面は相変わらず楽しいです。しかし、それだけではおわらず、とことん人でなしの容疑者の人間像や犯罪に巻き込まれた被害者たちの悲しみ、が厚みをもって描かれいます。

 

物語がただのトリックものには終わっていないところはさすがです。防犯カメラ、Nシステム、等々、最近の捜査方法も詳しいです。ガリレオシリーズ、今後も新作が出るのを期待します62919

 

 

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