みかづき
2016年9月 集英社 467p 初出 小説すばる 2014年5月号～11月号，2015年2月号～9月号，2015年12月号～2016年4月号 単行本化にあたり加筆修正
○森絵都「みかづき」読みました
昭和36年，大島吾郎は小学校の用務員です．彼は授業でついていけない子の面倒を用務員室でみていました．彼が教えると，今まで分からないと言っていた子どもたちもたちどころにわかるようになるのでした．彼は，教えることの天才でした．
そんななか，吾郎の元へ小学一年の蕗子（ふきこ）が，吾郎のところへ訪れます．吾郎は蕗子を教えるのですが，彼女は他の子どもたちと違って，理解している様子．母親の千秋の言いつけで，彼のところに来ているようです．果たして，蕗子の目的は．．．
ということで，森絵都「みかづき」読みました．教育と家族の話です．面白かったです！
時間の経過と物語の進み方で，良質なドラマを見ているような気分になります．最近の50年の教育情勢やそれらに翻弄されつつもたくましく進む吾郎の家族たちの物語に，先が気になり，頁が止まりません．一気に読んでしまいました．
子育て世代のみならず，すべての世代にお薦めの一冊です．92117
追記 2017年本屋大賞2位の作品です
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