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2017年2月 新潮社 507p 書き下ろし
○村上春樹「騎士団長殺し 第1部 現れるイデア編」読みました
私は、肖像画を専門に描くことを生業としています。そして、私の描く肖像画は評判もそこそこ良いのでした。が、あるとき6年一緒に過ごした妻が離婚をしたいと申し出ます。
私は、ショックで、仕事も辞めしばらく北海道から東北に車であてもない旅をするのですが、それも2か月あまりで終止符を打ちます。そして、父親が画家であった友人から、彼の父が住んでいた小田原近くの海の見える山間の家を借り受けます。
そんなあるとき、エージェントから法外の値段で、自画像を描いて欲しいという依頼がありました。それは谷をはさんで隣に住む、免色(めんしき)という、白髪の50代からの男性からでした。また、そのころから、深夜に鈴の音が聞こえるようになりました。。。
ということで、村上春樹「騎士団長殺し 第1部 現れるイデア編」読みました。期待通りというか、村上春樹!という感じで、時間軸に沿ってゆっくりと物語が進んでいきます。全く物語がどのように進むか、先の読めない展開でした。どきどきしながら、毎日、少しずつ読みました。
長編の雰囲気は1Q84というよりは、ねじまき鳥クロニクルに近い雰囲気だと感じました。
章のタイトルは、その章に書かれている文章の一節から引用しています。その言葉ががどこに出てくるか、意識しながら読むのも一つの楽しみでした。章立ても細かく(上巻だけで32章)、どこで区切っても良いので、(わたし的には)寝ながら読むのにぴったりです。
下巻を読み進めるのが楽しみです。31017
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