フェルディナント・フォン・シ-ラッハ「犯罪」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

犯罪

☆☆☆+

2011年6月 218p 東京創元社


○フェルディナント・フォン・シ-ラッハ著、酒寄 進一 訳「犯罪」読みました。


ドイツの弁護士が、自ら体験した事件について語っていく、という骨組みの連作短編です。実際に起こった話を元に作らているとのこと。作者は弁護士もしています。読もうと思ったきっかけは、2012年本屋大賞特別企画「翻訳小説部門」で、見事一位になった作品だったからです(本屋大賞好き・・・)。


舞台がドイツで司法の背景がよくわからないので、すこし戸惑いましたが、内容が奇抜で意外性があり、次はどうなると、グイグイ引き込まれて読んでしまいました。東野圭吾等のミステリーを読まれている方なら、面白いと感じるはずです。


この本、ドイツでの発行部数四十五万部、世界三十二か国で翻訳されて、ドイツの文学賞であるクライスト賞をはじめ文学賞を受賞しているとのことです。以下、簡単な覚え書きです。6082


フェーナー氏
フェーナー氏は、医師をしていたのですが、妻を殺害する事件を起こします。その心境は。。。


タナタ氏の茶碗
タナタ氏のところに盗みに入ったマリノスらは、茶碗の価値がわからず、安い値段で売ったのですが、それは非常に価値のあるものでした。。。


チェロ
姉弟の哀しい家庭環境と父親の末路は。。。


ハリネズミ
犯罪一家で生まれたカリムは、自分をカムフラージュしました。。。


幸運
イリーナは故郷から出てきてある仕事をしているとき、客が心臓麻痺で死んでしまいます、彼女の恋人がそのあととった行動とは。。。


サマータイム
実業家パーシーが人殺しの罪に問われています。そのアリバイを照明する鍵は、サマータイム。。。


正当防衛
ある男をちんぴらどもが脅します、しかし男は見事な手口で逆襲するのでした。。。



フィリップはヒツジを殺しました、さらには同級生を殺した罪で拘留されています。。。



フェルトマイヤーは不運なことに、ずっと同じ場所の博物館の警備をさせられ、すこしずつ狂っていきました。。。


愛情
ある男が、最中に女性の背中を切りつけたのですが。。。


エチオピアの男
ミハルカは不運な半生を送ったあと、エチオピアに渡って幸せを得るのですが、、、


追記

↓書店で、続編のようなものをみかけました

罪悪



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