2011年2月 祥伝社 496p(単行本)
☆☆☆
小説NON 2008年11月号~2010年3月号に加筆・訂正
○貴志祐介「ダークゾーン」読みました。
塚田が目覚めると、18体の異様な戦士たちがただずんで居ました。塚田たちは、赤く光っており、それぞれが体が武器のように変形していました。
塚田は大将のようでした。そして、理由もなく、青の敵たちと闘わなくてはいけませんでした。それはまるで、将棋を模したゲームのようでした。
一緒に闘う戦士や敵たちは、なぜか塚田にゆかりのある人たちばかりでした。いったい塚田たちはなぜ闘わなくてはいけないのでしょうか。そして、その目的は。。。
ということで、貴志祐介の「ダークゾーン」読みました。将棋を模した訳のわからぬ空間で、理由もなく闘わなくてはならない悪夢のような現実、その戦いの間には、戦士でなかったときの思い出が混じります。
読んでいて、頭が混乱するような展開でした。このありえないような設定を、筆の力でグイグイ押し切ってしまうところは、さすが、貴志祐介、という感じでした。2022
追記
この作品、第23回将棋ペンクラブ大賞特別賞受賞しました。
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