和田竜「のぼうの城」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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のぼうの城

☆☆☆☆

2007年12月 333p 小学館 


和田竜「のぼうの城」読みました。

時は戦国時代末期。武州忍城(おしじょう)の成田家当主、氏長のいとこの成田長親は、百姓からもでくのぼうの「のぼう様」と呼ばれる始末でした。長親は背丈は大きいが不器用で、そのくせ農作業が好きな武人です。長親は、そのキャラクター故、同じ武士同士のみならず百姓からも慕われていました。


そんな頃、小田原城を攻め立ている秀吉の命が下り、石田三成は武州忍城を攻略するよう命じられます。実践計画が乏しい石田三成は張り切ります。


当主の氏長は、秀吉には連絡してあるから敵が攻めてきたら降伏せよと命じて、義理のある小田原城に立てこもりました。


その話を当然のごとく聞いていた長親ですが、石田三成の家来が戦いの有無を聞きに来たときには、戦うと宣言してしまうのです。


数万の三成軍と数百の長親軍。忍城を守りきることができるのでしょうか。。。


ということで、和田竜「のぼうの城」読みました。評判通りの面白さでした。特に長親のでくの坊ぶりが楽しいです。そのくせ、人心をまとめ上げる天部の才を持っているのです。やはり主人公が魅力的だと、物語そのものがその影響を受けますね。この話は実話に基づいているのですが、まだまだ私たちの知らないドラマが、歴史にはあるんですね。面かったです。読みやすいので、時代小説が初めての人でも全然OKです。ぜひ読んでいてい下さい。1040


↓文庫版も出ました

   



↓漫画もありました。美味しんぼの花咲アキラが

絵を描いています。



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