終戦から65年。。。水木しげる「娘に語る お父さんの戦記」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

☆☆☆
1982年 212p 河出文庫 


水木しげる「娘に語る お父さんの戦記」読みました。


今日で、終戦から65年立ちました。ということで、「ゲゲゲの女房」でも、注目されている、水木しげるさんの「娘に語る お父さんの戦記」読み直しました。


この本は、当時中学生と小学生の娘に、戦争について書き直しておこうと思って書いた本だそうです。


だから年少時代の思いではほとんどなく、いきなり赤紙が来て戦争に行く話から始まります。でも、「総員 玉砕せよ!」 のように、血なまぐさい描写は少なく、淡々と綴られていきます。やはり、娘たちを意識して書いたせいもあるのでしょうね。


むしろ、この本の後半部分は、怪我をしたあとの土人たちとの交流について割かれています。戦争の悲惨さもそうですが、土人たちの生き方についても、かなり感銘を受けたのでしょう。戦争のことも語りたかったのでしょうが、土人たちとのつきあいについても、娘たちに伝えたかったのでしょう。


まず、あの戦争状況で生き延びたのがすごい、自分ではきっと生き残れないでしょう。それをあまりにあっさりと書いているところが、水木しげるさんらしいです。戦後、どのようにして生活をしていたかも、書かれています。ある意味重い内容ですが、独特のユーモアですらすらと読めてしまうのが、水木節なのでしょうね。8140



↓版が違うので、内容が同じかどうかは?
娘に語る お父さんの戦記


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