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1982年 212p 河出文庫
水木しげる「娘に語る お父さんの戦記」読みました。
今日で、終戦から65年立ちました。ということで、「ゲゲゲの女房」でも、注目されている、水木しげるさんの「娘に語る お父さんの戦記」読み直しました。
この本は、当時中学生と小学生の娘に、戦争について書き直しておこうと思って書いた本だそうです。
だから年少時代の思いではほとんどなく、いきなり赤紙が来て戦争に行く話から始まります。でも、「総員 玉砕せよ!」
のように、血なまぐさい描写は少なく、淡々と綴られていきます。やはり、娘たちを意識して書いたせいもあるのでしょうね。
むしろ、この本の後半部分は、怪我をしたあとの土人たちとの交流について割かれています。戦争の悲惨さもそうですが、土人たちの生き方についても、かなり感銘を受けたのでしょう。戦争のことも語りたかったのでしょうが、土人たちとのつきあいについても、娘たちに伝えたかったのでしょう。
まず、あの戦争状況で生き延びたのがすごい、自分ではきっと生き残れないでしょう。それをあまりにあっさりと書いているところが、水木しげるさんらしいです。戦後、どのようにして生活をしていたかも、書かれています。ある意味重い内容ですが、独特のユーモアですらすらと読めてしまうのが、水木節なのでしょうね。8140
↓版が違うので、内容が同じかどうかは?
娘に語る お父さんの戦記
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