テーマのほか需給妙味など材料性のあるところに資金向きやすい | 株で儲けよう!!

テーマのほか需給妙味など材料性のあるところに資金向きやすい

2日のNY市場は下落。ダウは48.53ドル安の12605.83、ナスダックは1.35ポイント安の2361.40で取引を終了した。バーナンキFRB議長が景気後退の可能性に言及したほか、午後になってガソリン在庫の減少が明らかになると原油価格が急反発したことが嫌気された。セクター別では、自動車・自動車部品やエネルギーが上昇する一方で、医薬品・バイオテクノロジーや銀行が軟調。シカゴ225先物清算値は大証比125円高(イブニング比105円高)の13305円。ADRの日本株は京セラ、NEC、オリンパス、HOYAが小じっかり、反面、花王、デンソー、キヤノン、任天堂が小安いなど、対東証比較(1ドル102.28円換算)で高安まちまち。 NYダウは火曜日上昇後の調整の流れが続いてしまった格好であるが、為替相場が1ドル102円台を回復してきていること、シカゴ先物は13300円台であることから、利食い優勢となるものの比較的底堅い展開となりそうである。昨日強い動きが目立っていた金融関連セクターについては利食いの流れが強まる可能性はあるが、為替相場の落ち着きを受けて輸出関連などは底堅い展開が期待される。また、原油相場の急反発を受けて、昨日値動きが鈍かった資源系関連が上昇を主導する可能性はありそうだ。そのほか、東芝が米国で総額1兆4000億円で原子力発電所を受注すると伝えられており、原発関連なども久しぶりに動意付く可能性もありそうだ。 FRB議長が初めて景気後退の可能性を示唆したことで追加利下げ期待は根強いが、前回の大幅利下げによって今後の下げ幅は限定的となる可能性はある。また、3月ADP全米雇用報告の内容が悪くなかったことも影響しそうである。そのため、米景気後退懸念が燻る一方で、刺激策となる決め球が今後限られることから、先行きに対する不透明感が払拭され難くなる可能性もあり、手掛けづらい相場環境が続くことになろう。そのため物色は短期的な取引にならざるを得ない状況であるため、テーマのほか需給妙味の大きい銘柄など材料性のあるところに資金が向きやすそうである。なお、3月ADP全米雇用報告の内容を受けて、週末の雇用統計に対する警戒感は低下したとみられる。