私はこれまで『人生100年シリーズ』として、長寿時代の考え方を提案する記事をいくつか執筆してきました。
なぜならば、私たち現役の世代は100歳以上まで生きる可能性が非常に高いと言われており、従来の常識にとらわれず、新たな視点で人生を捉えることが、豊かで充実した日々を送るための鍵だと考えているからです。
以前の職場でも、年齢による思い込みから『まだまだできる』にもかかわらず、『もう年だから』と早々にあきらめてしまう人を何人も見てきました。
60歳や70歳という「単なる数字」で「もう年だから」とあきらめるのは間違いです。むしろ、できる限り現役であり続け、社会の一員として日々を楽しむことが、健康で幸せな人生を送る秘訣だと考えています。
そんな長寿を健康的に過ごすために、重要な要素として注目されているのが「主観年齢」です。
主観年齢とは、自分が感じている年齢のことで、実年齢とは異なる場合が多いです。実際の年齢がいくつであれ、「自分は若い」と信じることが、心身に大きな影響を与えます。科学的な研究でも、主観年齢が若いほど健康や寿命に良い影響があることはいくつも証明されています。
例えば、フランスの研究では、実年齢より8歳以上若く感じている人は、うつ病や認知症のリスクが低く、より長く元気で過ごせる可能性が高いという結果が出ています。
逆に、実年齢より年老いたと思っている人は、健康状態が悪化しやすく、寿命にも影響があることが分かっています。このように、自分がどのように年齢を感じるかが、私たちの健康のカギを握っているのです。
では、どうすれば主観年齢を若く保つことができるのでしょうか?その秘訣は、好奇心を持ち、日々の生活に新しい挑戦を取り入れることです。新しい趣味に挑戦したり、運動を習慣にすることが、心と体を若々しく保つ秘訣です。
新しいことに取り組むことで、脳も活性化され、実年齢に関係なく気持ちが若返る効果が期待できます。
私自身も、肉体的な衰えを感じにくくするために運動(ランニング)を続けています。体を動かすことで、心の若さも維持でき、元気でいられる実感があります。
皆さんも、日々の生活の中で何か健康に良いことを実践していると思いますが、その努力を自信にかえてください。小さな積み重ねが、未来の健康に大きな影響を与えるのだと思います。
年齢はただの数字に過ぎません。
大切なのは、私たちがどう感じ、どう行動するかです。
主観年齢を意識し、心の若さを保ちながら、人生100年時代を自分らしく楽しみましょう。
