【短歌アート】
笑顔しか
思い出せない あの人を
偲びてそっと
夜空を見上げる
by 恭子
真解鑑定師 藤田恭子です。
つい先日、職場の後輩の
お祖母様が亡くなられました。
お祖母様は一時は体調を崩し
危なかったのですが、一命をとりとめ
元気になられていた矢先の事でした。
後輩はまだ、出社していませんが
ショックだった事でしょう。
ふと思いました。
『命の事をもっときちんと考えなさいよ』
とメッセージを送られたのではないかと…
去年、法友が亡くなった時も
命について凄く考えたのに
時間が経つと、また元の日常に戻っていました。
本当に愚かです。
『会者定離』
という教えがあります。
出会った者とは
必ず離れなければいけない定め。
縁というのは、必ず終わっていく。
出会いと別れの繰り返しが人生だ
という教え。
以前、師匠から凄く分かりやすく
例え話をもって
会者定離を教えて頂きました。
人生を電車で例えてみると
よく分かります。
自分が生まれた瞬間から
人生の電車に乗っている。
電車の中には
お父さんやお母さん
お爺ちゃんやおばあちゃんが
乗っていた。
そして
次の駅から弟が乗って来た。
その次の駅からは
沢山の幼稚園のお友達が
乗ってきて
小学校、中学校、高校と
どんどんと駅からお友達が
乗って来た。
電車の中は満員の大賑わい。
そのまま電車は走り続けたが
やがて、
お爺ちゃんが次の駅で
電車を降りて行った。
また、
電車は自分を乗せて
走り続けたが
次の駅で、おばあちゃんが
降りて行った。
そして、
叔父さんが、叔母さんが…
お友達が…
次々と電車を降りて行った。
やがて、
父も母も降りていき
とうとう、
次の駅で自分が降りる番が来た。
降りる時は、今まで保有したお金、
地位名誉、その他の物は
一切、持っていけない。
ただ一つ
持って行けるのは
『心』だけだった。
と教えていただきました。
私達は出会ったら
必ず別れがくる。
縁は変わっていくもの。
だからこそ
今、目の前いる人
目の前に取り組んでいるもの
今の瞬間を大切にして生きて
いかなければならないと思います。
今、自分が苦手と思っている事も
上手く出来なくても、やってみるとか
今、当たり前のように会っている人達も
『もう二度と会えないかも知れない』
という気持ちで会っていると、
笑顔で向き合えるはず。
永遠の命はない。
必ずいつか死は訪れる。
それは明日かも知れない。
だから、
もう一度、意識をして生きていこう。
身の回りの事も整理しよう。
そう思った瞬間でした。
あの時、
あれをやっておけばとか
もっと優しくしておけばなど
後悔はしたくないものです。
「あー楽しかった」と言って
命を閉じたい。
大切な事を、すぐ忘れてしまう
愚か者の私の備忘録として
残しておこうと書きました。
心の事、命の事をきちんと学べる学問です
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