ノンバーバル・コミュニケーション【コミュニケーション】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

コミュニケーションにおいて、
非言語が果たす役割は、
とても大きなものです。


これは、
「目は口ほどに物を言う」、
「食指が動く」、
「木で鼻を括る」
など、
身体に関わることわざが
多くあることからも
分かります。


1994年に心理学者の
パーグーンが行った研究では、
社会的な状況を
理解したり判断する際に、
子どもは言語に重きをおき、
大人は非言語に重きを
おくことが分かっています。


ですから、
社会に出てからの
コミュニケーションでは、
何を言うのか以上に
どのように振る舞うのが
とても重要になるのです。


もう少し具体的に
考えていきましょう。


人は、
次に挙げる非言語の
情報を捉えて、
相手を真意を探ったり、
状況を判断すると
考えられています。


◎対人距離(相手とどれくらい距離をとっているか)


◎身体の動き(向き、姿勢、傾きなど)


◎顔の表情(微笑み、眉をよせる、口角を下げるなど)


◎視線(凝視する、瞳の動き、別のところを見るなど)


◎ボディタッチ(握手、腕や肩に触れる、ハグなど)


◎近言語(話の間、声の質、流暢さ、沈黙など)


◎臭い(体臭や香水)


◎身につけているもの(服装、眼鏡、装飾品、化粧など)


◎時間の扱い方(時間を守る、時間に遅れるなど)



こうしたノンバーバルな
コミュニケーションは、
言葉以上に相手に対する
印象形成に影響を及ぼします。


思い出してみて下さい。


あなたが、誰かに対して
「この人、いい感じだな」
と思う時には、
これらの項目の幾つかが、
関係しているのでは
ないでしょうか。


日常生活の
コミュニケーションにおいて、
どれくらいこれらのことに
意識を払っていますか?


言葉で語らずとも、
非言語で語っている
ことがあります。


ですから、
言葉だけでなく、
非言語にも充分注意を
払いたいものです。


〈引用文献
親しさが伝わるコミュニケーション―出会い・深まり・別れ/金子書房
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※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。

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