記憶は創られる【セルフコントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

ウェルビーイングのおすそわけ

心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

あなたは、
自分の記憶に
自信がありますか?


その記憶は、
どれほど正確だと
思いますか?


こう質問されたら、
何と答えるでしょう。


記憶力に自信がある人でも、
物事を全てありのままに
記憶しておける人はいません。


私たちの記憶は、
私たちが意識したことを
中心に形作られています。


その時に、
自分が注目したことだけを
切り取って見聞きします。


その情報に対して、
自分なりの解釈を加えて、
認識をします。


私たちは、
それらをあたかも
事実であるかのように
信じ込んで記憶として
保存していきます。


更にその記憶は、
思い出されるたびに、
その時々の感情や状況と
結びつけられて
都合の良いように
脚色されていきます。


心理学者の
アルフレッド・アドラーは、
このような認知の働きを
記憶が果たしている
「消化のプロセス」と
呼びました。


記憶とは、
とても利己的な
ものです。


それが
事実であるとは
限りません。


ですから、
「自分が正しい」とは思わずに
謙虚になって物事を見聞きし、
人の話に耳を傾けたいものです。





※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。

ペタしてね

神栄カウンセリングセンター のHP