1820 :秋月電子のフォーリーフ社ECM三種類ファーストインプレッション | ShinさんのPA工作室

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秋月電子のECMに意外な新顔が登場した。

あの「フォーリーフ」社の製品が9月から新しく加わったのです。

 

数年前、惜しまれながら小口販売の中止に至った山形に工場を持つECMメーカー、「フォーリーフ」の国産高品位ECM、このほど3機種限定で秋月電子より販売開始された。

 

今回はそのファーストインプレッションです。

(過去記事による関連情報もあわせてお役立てください)

 

葉っぱ つぎの4機種が秋月電子で市販開始されました。

1.UEB-1450:14φ単一指向性、FETなし、バックエレクトレットECM        @900円

2.UEB-5245:10φ単一指向性、FET付ドレイン出力、バックエレクトレットECM  @780円

3.EC-H600:6Φ無指向性、FET付ドレイン出力、エレクトレットECM             @470円

左:UEB-1450    中央:UEB-5245   右:EC-H600

 

 

天気 ECMカプセルは50円、100円と思わないでください、あたりまえの価格でやっと登場してくれたことを歓迎します。

 

葉っぱ 1.UEB-1450 

http://www.four-leaf-mic.com/datasheet/UEB-1450spec.pdf 

このECMはインピーダンス変換用FETを搭載していない為、外付けのFETとゲート高抵抗(500MΩ~1GΩ)が必要です。           

高抵抗入りのFET(2SK1109や2SK0123)などが入手できれば簡単に済みますが入手はきわめて困難でしょう。

(2SK1109の入手についてご相談に応じます。下記メール窓からどうぞ)

 

中央電極(バックプレート)は大変高インピーダンスであるため、ここを中心とした静電シールドは腕の見せどころであり、そこを突破できなければハムに悩まされ続けるマイクになります。

 

 このカプセルは空間に置く方法では音が薄くなりがちです、できればきっちりと音響設計したケース構造がおすすめです。

 なお単一指向性マイクは無指向性マイクの延長では絶対に完成しません、動作原理を理解することナシにはまともな音にはなりません。

 

単一指向性マイクの実製作については「過去お役立ち記事」が非常に参考になると思います。

 

 

【過去お役立ち記事】

いくつかの私の以前の記事をリンクしておきますのでご参照ください。

(記事は非常に多くありますので特に「単一指向性」のところを中心にされるとよいでしょう)

 

https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11619791865.html  1330:お役立ち記事へのショートカット集

https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11916949829.html 1428:お役立ち記事へのショートカット集(第2号)

https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12067479489.html  1524:お役立ち記事へのショートカット集NEW 2nd

 

 

  

      左:UEB1450裏側     右:激安中華マイクBM-800(改)に接続して試験

 

激安中華マイク(改)ソースフォロワでECMのみ入れ替えた場合、100HZ以下の低域は16φの中華マイクの方が出ます、高域~超高域にかけての表情はUEB-1450の方がクッキリしています。これはプレゼンスピークが8KHZ付近と、やや低いところにあるのが理由でしょう。

 

マイクの音は周波数特性表では判断できませんのでこの評価は分かれるところでしょう。

 

 

 

葉っぱ 2.UEB-5245 

http://akizukidenshi.com/download/ds/fourleaf/UEB-5245-RC063(2).pdf

これは多くのECMに見られるFET内蔵タイプです。

ドレイン出力のリード線付きですが最大許容音圧(Max.SPL)が低く、スペックの105dB maxでは実用になりません。ここはソースフォロワー改造です、供給電圧5V~12V、ソース負荷抵抗10KΩで130dBを許容するはずです。

意味のないドレイン出力の音は一切確認していません。

 

(UEB-5245の3線化改造法です)

そうした結果で申し上げますが、私の過去記事に「UEB-5261」が出てきます。これはクラシック録音で評価されている10φのECMですが、表情がこれによく似ているため過去の「Fet-uⅡ」の中身をUEB-5265に入れ替えて試験してみました。これは十分使える、と判断しました。

UEB-5261使用の「Fet-uⅡ」の例

単一指向性マイクの試作を始めた10年近く前の例につきこんな感じですが動態保存しています。

 

UEB-5245はUEB-5261のフラットな特性に対し7~8KHZの高域に4dB程度のプレゼンスを持たせています。

Shinさんの「マイボイス・リアルタイムモニター」ではUEB-5261との類似性は高いです。

 

https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11742833491.html UEB-5261使用マイク、友人による作例、録音例です。

 

天気 バウンダリー(BLM)には良い特性です

前後感度比(180度感度比)カーブを見てほしい。

Max20dB、広めの安定した背面減衰カーブ(180度特性)を持ち「バウンダリーマイク」として良い結果を得やすいと思います、これは筒状マイクの設計に比べケタ違いに製作しやすいのでおすすめです。

https://amebllo.jp/shin-aiai/entry-10780462136.html  (過去記事実例)

 

 

葉っぱ 3.EC-H600

http://www.four-leaf-mic.com/datasheet/EC-H600spec.pdf

 

WM-61Aにくらべ厚みのある形状です、EC-H-600は「膜エレクトレット」型であるため出力はバックエレクトレット型とは逆相となることに注意したい。

このECMも3線改造しました。

カッターの刃部分のパターンカットをおこないます

 

 

3線化し、FetⅡのWM-61Aと入れ替えた

 

結果的に私の判断ではあらゆるファクターがWM-61Aには遠く及ばないのが実態でした。

このサイズの「膜エレクトレット型」は旧設計特有の低域の薄さ、高域のしゃくれあがり、感度・SN比と、そして雰囲気のない音は残念ながら、ただ不満の多いECMだと感じました。

 

 

以上、今回のファーストインプレッションとします。

 

葉っぱ 最後に今回、この情報をいち早くご連絡くださった読者のK様に深く感謝申し上げます。

 

 

 以上

 

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(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3、
fetⅡ‐bright など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作) 

 

モノ作り日本もっと元気出せ 

 

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