ShinさんのPA工作室

※ないものねだりこそ開発の原点だ※ 
※マイクロホンは未だ発展途上にある※


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2010年2月の「fetⅡ」 登場から8年経過しました。

おかげさまで個人のハンドメイドマイクとしては想像を超える高評価をいただきながらヨーロッパを中心とした海外高級・高品位マイクの中を平然と泳ぎまわる存在になっています。

 

基本回路はこの8年間なにも変えずに細部の改良のみ繰り返してきましたが、さらにその先を探るなかで回路のフレッシュUPに目が行きました。

今回、この差動AMPにマトをあてしばらくの間試行錯誤、手を入れてみました。

 

 

二葉 まず最終回路図からどうぞ。

(図1)

茶白 げんなり 「これまでと同じじゃないか」と思いきや・・・・・ん?

 

「ファンタム式パナ改マイクロホン」は高電圧DC使用の差動平衡AMPによるローノイズ・ハイアウトプットが一つの特徴であり類を見ないクオリティの自作マイクとして認知されてきました。

今回これを更にブラッシュUPさせる為に取り組みました。

回路変更の末たどり着いたのは結局C・Rを1個づつ省略したモノ。

動作原理も音質もまったく変わりません。

 

ソース抵抗1.5kΩの代わりに10mAのCRD(定電流ダイオード)を使ったブレッド・ボード実験。

0.1mAのCRDでは上下ほぼ同一波高値となったが・・・しかし

 

 

【何がなんなの?】

1.ソース接地抵抗1.5kΩの使用をCRD(定電流素子)にして実験を進めた。

差動回路のバージョンアップにより従来「インピーダンスバランスOUT」的要素を含んだ出力回路ですがCRDを使った定電流回路により上半分の増幅動作を下半分のFETは逆相で「完全ミラー・コピー」した(対称な)同一振幅をする動作を目指しました。

 

1.0.1mAのCRD→

差動アンプ上下のドレイン~GND間の波形はほぼ対称形。

最大SPL、100dBに近づくあたりで急激にクリップしてしまう

 

2.1mAのCRD

差動アンプ上下のドレイン~GND間の波形は無信号側(下側)が20%低い

最大SPL、100dBを超えたあたりで急激にクリップしてしまう。

 

3.10mAのCRD

差動アンプ上下のドレイン~GND間の波形は無信号側が40%低い

最大SPL、120dBまでが限界。

 

結果的にはCRDを使ったどの条件よりも抵抗のほうが優れている。

特に大振幅時のCRDの挙動はマイクロホンアンプとしては致命的な結果をもたらすことが判明。

 

【改善形】=(図1)

差動アンプの無入力側を整理しミラーリングに専念するためゲートリーク1MΩ及びカップリング・コンを省略しました。

 

 

 

「ここで」

メーカー製各機種はどうなっているんだろう? と調べてみた

 

トランス式はともかく半導体バランス、特にインピーダンスバランス(ショップスバランス)では「上下の非対称が云々」などまったく考えていないのが良くわかります、それはマイク性能とは何の関係もないからです。

これでいいのだ、と自信を得た。

 

 

 

【番外編】

 

(省略だけならまだできる)

【さらに省略した「2nd」 形】 ※注意事項あり

 

(図2)簡易形

この回路は(図1)を基本にしてECM電源をソース電位から供給する方法。

ECMの動作電圧が低いため120dB/A以上の高音圧には向ませんがそれ未満の条件では(図1)の基本回路と遜色ないパフォーマンスを示します。

目的をあきらかにして採用すべき要注意回路である。

 

 

以上、8年ぶりに基本回路に手入れ直した次第です。

 

 

 

 

(お知らせ)
fetⅡ、fet(Ⅱi)、fet3 など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品となった秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作)  

 

 

モノ作り日本もっと元気出せ 

 

【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。

★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。

★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。

★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリも結構です、Shinさん独特のこだわりと非常識を以て音響の世界を刺激してまいります。 

  
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