下関市にも山中の巨石の下の空洞が御神体となった神社がある。今より約650年前五百羅漢の一隊がここに現われたと伝えられ、老僧岩と呼ばれている。
山と一体化した岩体のように見え、人工的なものでは無さそうだが、近隣の神社とつながる聖なるラインがあった。すなわち、下関市内の狭い地域の基準点として神聖視されており、多分、古代の岩陰の住居跡か何かであろう。
① 赤丸: 老僧岩、下関市小野
② 緑丸: 吉見上八幡宮、下関市吉見上
③ 黄丸: 長門毘沙門天王堂、下関市員光
④ 白四角: 来福寺の四王司毘沙門天、下関市井田
⑤ 白丸: 杜屋神社、下関市豊浦町大字黒井杜屋
⑥ 黒丸: 石鎚神社、下関市松小田
⑦ 青丸: 若宮神社、下関市秋根
⑧ 黒四角: 日本西門鎭守八幡宮、下関市
雑談:
岩体の上部の割れ目に注目すると、赤長方形の中に、やや傾斜した水平の割れ目があり、その上のやや小さい赤長方形の中に、垂直方向の割れ目が何本か見える。古代コンクリート(ジオポリマーコンクリート)で作られた岩体かも知れない。