野蛮 | 理学療法士養成校教員 下井ゼミ研究ノート
2015年08月23日

野蛮

テーマ:読書
このブログでも書きましたが、立ち寄った駅の本屋さんで見つけた『サンドウィッチは銀座で』以来、平松洋子氏がマイブームメラメラ

サンドウィッチは銀座で (文春文庫)/文藝春秋

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が、県内で平松氏の本を探してもなかなか見つかりませんむっ
東京、大阪を中心に美味しい店を食べ歩く本が栃木で売れるか、と言われれば納得かとべーっだ!
そんな週末、市内唯一のデパート3階の本屋さんで一冊だけあった平松氏の本を発見目

野蛮な読書 (集英社文庫)/集英社

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で、読んでみました。
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集英社の文芸雑誌『すばる』に2010から2011年にかけて連載されたエッセイを集めたもの。
平松氏の本は2冊だけしか読んだことはありませんが、『サンドウィッチは…』に比べて平松ワールドがより濃厚に展開されている感じ。
というのも、様々な名文、名著に直面した平松氏は様々な表情で応対するのです。
例えば、室生犀星には

「冒頭から『え』と目を見開き、どぎまぎしてしまう。」

し、川端康成原作の主演を勤めた映画俳優の一言には

「(前略)映画俳優という筋肉が、もりっと音を立てて盛り上がるのを感じ」

るのです。
「(前略)息の根を止められた心地をおぼえる文章」

にも出会い、ベトナムのジャングルで死の恐怖を乗り越える主人公の様子には

「脳髄に注入された文章にしびれながら、思う。」

え゛、なんでそこに句読点はてなマーク
なんでショック!


読者の想像力、総じて読書の力量を問う表現が溢れていますあせる
解説の嵐山光三郎氏も

「(前略)体内に味覚や嗅覚やその時の気分を『言葉に転換する装置』を持っている(後略)」

としているほど。
この『野蛮な…』は2012年に第28回講談社エッセイ賞を受賞している作品。
幼少の頃から高級な文章に暴露された著者の感性がほとばしってますクラッカー
その日本語を操る多才さは、穂村弘氏にも堀江敏幸氏にも感じなかったなにかむっ
その違いを見分ける舌をもっていないのがくやしい。

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