和歌山の製薬会社で自社のアセトアミノフェンに中国から輸入した製品を混ぜていたとのこと、日本で製造しているのは2社のみ、そのうちの8割を製造していたそうです。
そりゃあたいへんでしょうねえ。薬価でグラム8円とはいえ、原料として販売するならキロうん千円とかでしょうし、中国産はその何分の1かでしょう。利益が出ないから設備が古くなっても更新できず、設備投資すると作れば作るほど赤字になるかも......
アセトアミノフェンはアスピリンなどのサリチル酸系と違い、作用が緩和で副作用が出にくいと一周回って見直された薬品です。
簡単に言えば非ステロイドの流行はアスピリン→メフェナム酸→インドメタシン→イブプロフェン→ロキソプロフェンと効き目の強さが優先されてきました。
その中で市販医薬品(特に配合剤)ではアセトアミノフェンは不動でした。
しかし、ここのところインフルエンザの患者の解熱や小児患者の第一選択になるなど医療用医薬品としての使用量が増大したので需給がうまくいかなくなったのでしょう。
アスピリンのほうが作るの簡単だし、、、、
製品成分の分析管理さえしっかりしていれば中国産でも安全です。
今回の告発は内部からでしょうし、だまして混ぜたのは悪いことですがちょっと気の毒な気もします。