武蔵小杉の漢方相談薬局 清水薬局のおやじです。
だいぶ寒くなってきました。
冷え性、低体温の方はつらい季節になってきたと思います。
冷え性や低体温といわれますが、もともと体温とは何でしょう。身体には体温を保つ恒常性があります。体温が35度以下になると冬眠状態になってしまい凍死してしまいますし、43度以上になると脳に致命的な障害が起こります。通常36度から37度の間で調整されています。深部体温といわれる直腸温度が最も正確なのでしょうが、基礎体温として測られる口中温度がもっともわかりやすいかもしれません。手足などの末梢や体表温度は露出部では当然低くなります。
ではなぜ冷え性や低体温が起こるのでしょうか。体温が上がれば身体は血管を拡張させて汗を出して冷やします。体温が下がれば血管を収縮させて血液を体幹に集めて熱の放散を防ぎ、筋肉をぶるぶる痙攣させることで熱を発生させます。体幹には生命維持に重要な心臓や脳がありますからそちらが優先されるわけです。
血管は主に自律神経によってコントロールされています。交感神経が優位になれば血管は収縮し、副交感神経が優位になると血管は拡張します。自律神経は自分でコントロールできる神経ではなく、コントロールされる神経なので疲れやストレスなどで交感神経が刺激されると常に血管が収縮した状態になってしまい冷え性も悪化してしまいます。困ったものです。
ストレス、疲れによって優位になった交感神経を鎮めるにはからだをリラックスさせて副交感神経優位にすることです。簡単な方法としては椅子に座って深くゆっくりと深呼吸をしつつ、手足の先が温かくなるイメージを持つという方法です。深呼吸は意外に忘れてしまいがちなので忙しいときほどゆっくり吸ってゆっくり全部吐くのを繰り返してください。落ち着きますよ。
また、熱産生するところは筋肉なので筋トレは重要ですし、筋肉の原料となる蛋白質 も必要です。もともと女性は男性に比べて筋肉が少ないので女性の方が身体を暖める力が弱いといえます。その分皮下脂肪が厚くなっています。単一系ダイエットなどによってカロリーとともに栄養素が偏ると筋肉が減って余計熱産生ができなくなってしまいますから要注意です。運動としてはウオーキングと中腰程度の軽くてゆっくりなスクワットがお勧めです。
殺風景な上に長いとよく言われておりますので今回はここまでで 次回は冷え性の漢方分類とお薬についてです。
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