小杉の漢方相談薬局 清水薬局のおやじです。
先日、市の夜間急患診療所の当番だったので行ってきました。ここのところのインフルエンザで休日診療所も連日百人以上が詰め掛けてきているそうなので覚悟して行ったのですが30人ぐらいですみました。急患診療所なのに急患じゃない人もきますし、昼に医者にかかったのにわざわざまたかかりに来る人もいます。いまどきは6時過ぎまで診療している内科はあるのにわざわざ一日分の薬をもらいにくるのも変な話ですね。昔は家庭常備薬で様子をみるというのが一般的でしたが、そういうわけにはいかないようです。37度台で熱っぽいからというだけでつれてくるのは逆に体力を消耗するし、インフルエンザの感染の可能性も増すのでやめたほうがいいです。
インフルエンザの発熱は39度近い急激な発熱と節々のいたみが特徴です。だらだらと続く微熱はほかの病気の可能性が高いです。
解熱剤もインフルエンザではアセトアミノフェンぐらいしか使えないのですが、これも発熱による頭痛や節々の痛みが強いときに使うぐらいで生体の防御反応である発熱反応を抑えすぎるのは治りを遅くするといわれています。クーリングも寒気が強いときは逆に保温に気をつけなければいけません。漢方薬でも寒気が強く、汗をかいていないときには暖めて発汗を促す麻黄湯やその仲間の葛根湯や麻黄附子細辛湯などをあたえます。発汗したら中止します。発熱してのどが渇いて発汗し暑くて仕方ないときには白虎加人参湯ですが、発汗がわからないときは天津感冒片が便利です。天津感冒片はもともと熱帯地方の感染症向けにつくられた漢方薬なのでぴったりです。胃も荒らさず、眠くならないし即効性があるのでのどから風邪をひくタイプの方は是非家庭の常備薬としてひいたかなと思ったらすぐ飲んでください。暑がっているときは首筋や太ももの付け根を冷やしてあげましょう。冷やし過ぎないように加減して気持ち良くなる様にしてあげましょう。
風邪養生十訓
安静第一 薬で楽になっても身体はウイルスと戦っています。
室内適温 室温は高すぎず、低すぎず
室内適湿 浮遊するウイルスを減らすため湿度はやや高めに
換気良好 同じく汚れた空気は定期的に入れ替えましょう。
栄養補給 ビタミン、ミネラル、良質のたんぱく質を補給しましょう。 油はダメよ
水分補給 発熱時は呼吸や汗から水分が失われます。少しづつ取る事。
睡眠十分 睡眠は何にも変えられません。早く寝てください。
精神安寧 過度のストレスは身体の免疫力を低下させます。
禁酒禁煙 のどや肺、胃腸や水分代謝に悪いのでダメですよ。
入浴注意 入浴は避け、シャワーかぬれタオルで拭く、湯冷めに気をつけましょ。
川崎市中原区武蔵小杉の漢方
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