いろんな彫り満載のリング | Shimizu 輪工房のブログ

いろんな彫り満載のリング

 

早速サボり癖が出始めそうなのでそろそろ更新を(=_=)

 

新年一発目にご紹介するリングはこちら♪

 

 

いろいろ満載ですのでひとつずつ解説をw

 

 

まずはリング表面。

 

女性用のリングにはダイヤを上下4石ずつ、計8石を留めました。

1ピース0.02カラットのダイヤですが、ハート&キューピッドのキレイな石ですので、ダイヤが良く輝くよう考えてセッティングいたしました。(長くなるので詳細は割愛w)

 

男性用の方には、ブラックダイヤを縦に4石ずつ、計8石を石留め。

パッと見、ペアっぽくないですが、石の数を合わせました笑

 

んで、ブラックダイヤの列の間にあるのは家紋の彫りです。

最初にお話を伺ったときは、以前にも家紋は何度か彫っているので大丈夫だろうと余裕ぶっこいていたのですが、、、

 

 

 

こ、細かいΣ(゚д゚lll)ガーン

 

「丸に抱き茗荷」という家紋らしいです。

 

リングの画像をご覧になっていただいたらお分かりになると思いますが、プラチナの地金に彫ると、地金の反射等で上手くカメラに収めることができません。

 

リング幅は6mmですので、正直彫っても肉眼でほとんど確認できません(=_=)

とは言え、まずは彫れるかどうかが重要ですので、正式に受注する前にサンプル作成いたしました。

 

 

 

プラスチックの板に彫ってます。

大きさの目安で横に爪楊枝置いてみました。(遠近法とか使ってないです笑)

 

 

 

 

一部分、簡略化しましたが、お客様にOKいただいたので進めさせていただきました。

ちなみにこの時は直径4mmで彫りましたが、本番では5mmで彫りました。

 

そんなわけで、物理的に出来るか微妙な際などはサンプル作成いたしますので、どんな彫りでも無茶ぶりしてください。(明らかに無理なのは即答でお断りしますw)

 

 

 

表面はこの辺にしておいて次は側面。

 

合わせると文字になるようになっています。

フォントはお客様持ち込みです。

 

 

 

リングのサイズが全然違うので、ピッタリ合う部分が殆どなく、、、

5文字中3文字くらいは「ピッタリ合っている風」な感じです。

(本当にピッタリ合っている部分だと一文字の大きさが約2mm位になって小キズのように見えましたw)

 

地味な作業でしたが、この調整が一番苦労したような…。

 

 

 

そして最後は内彫り。

 

(お名前の一部にモザイクかけてます)

 

おふたりの名前を♡で繋いで、その中にお互いの誕生石を埋め込みました。

どんなフォントでもお受けしますのでお気軽にご相談ください。

 

内彫りですが、これもひとつのデザインと判断して、頼まれてもないのにリング幅に合わせて文字の大きさ変えてます(¬_¬)

 

 

 

 

今回ご依頼いただいたリングは、物理的にも技術的にもギリギリのところを攻めてこられました笑

デザインの変更や、サンプルをご確認いただくために何度も海峡を越えてご来店いただきありがとうございましたm(__)m

 

年末に大変な宿題をいただいた感じでしたが、仕上がり後にお客様のLINEのアイコンがリングの画像になっているのを見かけてほっこりしました(*^。^*)

 

 

今回彫ったのは通常の手彫りとは違い、原画をそのまま再現する彫りです。

レーザー彫りではなく、職人が手作業で深く彫り上げます。

ご興味ございましたらお気軽にご相談くださいm(。・ε・。)m