本日は嵐の小値賀。
朝のフェリーは欠航。
港には強い風、白く立つ波。
久しぶりにしっかり時化ました。
当然、キャンセルラッシュ。
電話とメッセージが鳴り続けます。
でも、不思議と焦りはありません。
10年やっていると、
これも島の宿命だと分かっているからです。
島で商いをするということ
島の宿は、天気と共にあります。
晴れれば満室。
時化れば欠航。
自然がすべてを決める。
最初の頃は、正直、落ち込みました。
「どうしよう…」
「売上が…」
でも今は違います。
嵐はコントロールできない。
でも、キャンセル対応の“姿勢”はコントロールできる。
誠実に対応する。
「また必ず来てくださいね」と伝える。
そうすると本当に、
また来てくれる。
御縁は、すぐには切れない。
嵐のあとに、春一番
嵐。
晴れ。
また嵐。
そして、春一番。
この繰り返しの中で、
確実に春は近づいています。
島の3月終わりは、旅立ちの季節。
進学。
就職。
島を出る若者たち。
港では、涙と笑顔が交差します。
そして4月。
不安と期待を抱えた新しい人たちが、
また島にやってくる。
季節は巡る。
人も巡る。
変わらないものは、ない
私が移住してきた頃にいた人たちは、
今はほとんどいません。
最初は寂しさもありました。
でも、今は思います。
ずっと同じ人が、
ずっと同じ場所にいることのほうが奇跡なのかもしれない。
人は動く。
島も変わる。
でもそのたびに、
新しい風が吹く。
新しい挑戦が生まれる。
新しい物語が始まる。
変化は、寂しさではなく“可能性”。
島は、体験そのもの
欠航も、嵐も、春一番も、
全部ひっくるめて島。
だからこそ、来た人の記憶に残る。
「大変だったけど、それも含めて最高だった」
そう言って帰る人が多いのは、
きっと“自然と生きる体験”をしているから。
便利さはない。
でも、濃さはある。
春、会いに来ませんか?
これからの小値賀は、
風がやわらぎ、海が青くなり、猫たちも日向ぼっこ。
3月は旅立ち。
4月は出会い。
人が動く季節。
もし今、何かを始めたいと思っているなら。
少し立ち止まりたいなら。
新しい風を感じたいなら。
島は、待っています。
嵐も晴れも含めて、
全部が物語。
また次があるさの精神で、
今日も島宿御縁は灯りをともします。
春は、もうすぐそこ。
