― ポルトガルからやってきたバンダさん ―

島に冬の気配が少しずつ近づいてきました。
朝の空気が澄み、海の色も深くなるこの季節。
小値賀島では、ゆっくりと、でも確実に時間が進んでいます。

現在、島宿御縁には、ポルトガルから来てくれている
バンダさん が、約1ヶ月の予定で滞在しています。

目的は観光ではなく、
保護猫のお手伝い

世界の反対側とも言える場所から、
猫たちのためにこの島を選んでくれたこと。
それだけで、胸が熱くなります。

御縁と、島で続けている保護猫の活動には、
これまでも国や言葉を越えて、多くの方が関わってくれました。

共通しているのは、
「猫が好き」
「命を大切にしたい」
という、とてもシンプルな想い。

バンダさんもその一人です。

言葉が完璧に通じなくても、
猫の扱い方、距離の取り方、目線の低さから、
“本当に猫が好きなんだな”ということが伝わってきます。

猫たちも正直で、
初日から少しずつ、距離を縮めていきました。

名前や国籍よりも先に、
「安心できる人かどうか」を感じ取るのが、猫です。

島で宿をやり、
猫と共に暮らし、
世界から人が訪れる。

改めて思いますが、
これは当たり前のことではありません。

小さな島で、小さく続けてきた活動が、
少しずつ、静かに、世界とつながっている。

その中心にいるのは、
声もあげられない、小さな命たちです。

御縁は、
泊まるための場所であると同時に、
人と人、
人と命、
人と島が交わる場所でもありたいと思っています。

バンダさんがこの1ヶ月で見て、感じて、持ち帰るもの。
それが、どこかでまた次の御縁を生んでくれたら、
これ以上嬉しいことはありません。

今日も島は静かで、
猫たちはのんびりと日向で過ごし、
新しい御縁が、確かにここにあります。

この積み重ねを大切に、
これからも、できることを続けていきます。