先日、御縁に新しい風が吹き込みました。
台湾から、スタッフとして リンさん がやってきたのです。

きっかけは、去年わずか1週間だけ御縁に滞在してくれた リーさん のご紹介。
その時のリーさんの温かな印象と、短いながらも深く小値賀島を感じ取ってくれた姿勢が、こうして次のご縁へとつながりました。まさに、「御縁」という名前にふさわしい出会いの連鎖に、私たちも嬉しくなります。


リンさんは写真や動画がとても上手で、今回は約3週間のステイ。
滞在中には、たくさんの写真や映像を撮っていただけるようお願いしました。

日本人にとっては当たり前になってしまっている風景――
港に揺れる漁船、干された網、石垣の間をすり抜ける猫たち、夕陽に染まる小道…。
それらが、リンさんの視点を通すと、まるで物語の一場面のように生まれ変わるのです。

日本人が「日常」として見過ごしているものも、外国人の目には「感動」や「発見」として映る。
たとえば、潮の香りとともに吹き抜ける風や、ゆるやかに流れる時間のリズム、人々の表情…。
私たちが言葉にせずに感じている“空気”までも、写真や動画の中に映し出されることがあります。

「こんな場所があったの?」
「こんな風に映るんだ!」
そんな驚きと再発見の連続。

リンさんのような海外の目線があることで、私たちが見落としていた“小さな美しさ”や“価値”に改めて気づかされるのです。

もちろん、私たちも毎日、島の自然や猫たち、日々の営みに触れながら暮らしています。
けれど、「あえて写真に撮る」となると、意外と何をどう切り取るか迷うもの。
一方で、異文化の中で育ったリンさんたちは、その感覚がまっさらだからこそ、「素直に感じたままを写す」ことができるのでしょう。

これから、リンさんが撮ってくれるたくさんの写真や動画を、御縁のInstagramなどで発信していく予定です。
彼女のフィルターを通した、小値賀島の“もうひとつの風景”を、どうぞお楽しみに。

そしてその景色を見たとき、
「私たちの島って、こんなにも素敵だったんだ」と
改めて心から思える、そんな時間が訪れますように。