11月に入ったある日、昼時の事、
Mさんと女性が会社から出て、
一緒に仲良さそうに歩いているのを見た。

その日の夜にMさんにそれとなく聞いてみたが
女性と食事はしないと言う。
しかも、その日は会社にいなかったと言う。

見間違いだったのか。


私も会社の人と食事くらいはするし、
仕事で、1台の車で乗り合わせて
客先へ訪問に行く事もある。
私はそれをMさんに隠したりしないけど…

もし、あれがMさんで、
それを隠しているのだとしたら何故だ?


あまり気にせずに過ごして
1週間くらい経った頃の事だ。
リビングでMさんが爆睡している横に、
Mさんのスマホが転がっていた。


相変わらず無頓着。
パスワードは変わってない(笑)

ロック解除。


アプリがたくさんある。


ん?
こんなアプリ…何に使うんだろう。
メールのやり取り?
ショートメール?
チャット?

タップして開いてみた。






『今日はご馳走様でした!
 定時で帰りますね(^^)』
と、彼女のメッセージ。
『またランチしようね。
 僕も帰社したら帰るよ!』
と、Mさんのメッセージ。


この間、鎌倉の時に長電話した彼女みたいだ。
どうやら、ランチしたのは
メッセージの日付から、やはり私が見た日。



うーむ。
ランチするのはいいけど、
このメールのやり取りは必要なのか?


私も社内の人にご馳走になる事あるが、
お礼のメールなんてしない。
その場でお礼して、
次回はこちらが払うようにするか、
後からお茶やお菓子を差し入れして
お礼代わりにするか…
まぁ、そんなところでメールはしないな。


さてさて、
Mさんが私に嘘をついた事が判明したわけだ。

女性とは食事しないと言い、
ランチした日は東京にいたと言い、
嘘がバレバレになった。


これだから信用できない。


いびきをかいて寝ているMさんの顔を見て、
「死ね」と、
小さく呟いた私だった(笑)