恋愛ホンネ通信Vol.10:あともう少しの踏ん張り、素直になれなかったあの日々 | 【しまうまの庭】@占い館バランガン

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【春の日・青の日・たしかな日】

 

 

春の気配が繰り返し運んでくる。

胸の奥に残ったままの、

にぶくて、重たい、泥のような後悔。

 

いやだな。

この季節がきてしまった。

 

風の香りは、光の加減は、

とても気持ちがいいのに。

 

生きていてよかったと思う。

季節が巡るように、命もまた巡る。

同じ春を迎えた僕は、

きっと一年前とは違う場所に立っているはずで。

そう感じさせてくれる、芽吹きの春。希望の春。

 

 

だのに。

 

 

「どうしてあの時、もう少し頑張れなかったか」

「あの時の言葉を信じていたら、今自分はどうなっていただろう」

 

 

黒い矢のようなものが、

胸に突き刺さったまま抜けていない。

もうずいぶんと経つのに、

あなたの笑った顔も困った顔も、

別れ際にたった一度だけ見せた寂しげな顔も、

ありありと浮かんで触れられそうな気さえする。

 

 

あなたの手を軽くなでる。

だたそれだけのことで、

こころの奥底から嬉しかった。

 

それだけでもよかった。

ほんの一瞬でも、二人だけの特別な瞬間が欲しかった。

 

時折変わるネイルは、

いつもいつもいつもいつも、

とっても綺麗だった。

まるで僕のためにデザインしてくれているかのように。

 

目じりのシワを気にするあなたに、

それが可愛いと言っても、

最後まで結局認めてくれなかったね。

 

そんな「届かない」を、

互いにいくつ積み重ねていたんだろう。

 

 

 

僕が食事をすると悲しくなるのは、

あの時彼女と一緒にい続けられなかった、

自分の身体を今も呪っているからなのかもしれない。

 

 

もっと上手に、「会いたい」を言えたらよかった。

もっと上手に、「さみしい」を伝えられたらよかった。

 

怒りたかった。上手に怒れなかった。

嫌われたくなかったから。

 

いつしか、

あなたを想うと腕が痺れるようになった。

胃が荒れてものが食べづらくなった。

 

 

あなたのせいじゃない。

きっと、僕は自分の身体を使ってしか

あなたに訴えられなかったんだ。

 

そのことに、気づけなかった。

 

 

「どれだけ想い合っていても、

一緒にいられないことはあるんだね」

 

そんな悟ったようなことをつぶやく前に、

目の前のあなたを力づくで抱きしめて、

離さなければよかった。

 

 

 

いなくなったのはあなただけじゃなかった。

 

あの日から、

”あなたといて幸せだった自分”も

永遠に、どこかへいなくなってしまった。

 

考えてもしかたない。

時間は後ろには巻き戻らない。

 

過去に手を伸ばす自分がセピア色に瞼の裏に浮かぶ。

 

目をつむって深く深呼吸をする。

春の心地よい風。

 

目を開けて、

喜ぶように鳴いている鳥の姿を探す。

 

ゆっくりと、

ベランダからの景色に色が戻ってくる。

 

水をやったばかりのモンステラは、

気持ちよさそうに、

今、僕の隣で生きている。

 

あの人も、

今もどこかで同じ空気を吸っている。

温かい春の中で。

どうか、幸せに過ごしていたらいいな。

できればあの時と変わらない、

目元の素敵な笑顔で。

 

 

 

 

※追伸※

 4/13(日)の金星逆行の終了まで残りわずかです。

 どうか、あなたさまの大切なあの人のこと、

 今、本当に手放していいのか、本当に一緒に生きていくことは難しいのか、

 あなたさまの人生にとって一番の選択ができることを、心から祈っています。

 

 

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