天秤座を知る
皆さんこんにちは🌞
バランガン占い師のいち木しま馬です🦓
本日9/22（日）に太陽が天秤座に入り、約1ヶ月間の天秤座シーズンが始まります🌠
というわけで、今回は「天秤座とは…？」について話してみたいと思います🍀
社交的でスマート、でも優柔不断屋さん…？
いわゆる「12星座占い」で目にする天秤座の特徴は、こんな感じではないでしょうか…？
・誰とでもうまく付き合える社交家
・物腰が柔らかくスマートで、センスが良い
・誰に対しても平等に話を聞いてくれる
・人当たりはいいけれど時に本音が見えづらい
・その場その場の対応が八方美人的に見える
・決めるのが苦手な優柔不断な面がある
決めるのが得意ではない、それは何のため…？？
牡羊座から始まる12星座のサイクルの、天秤座は7番目に位置します。
牡羊座～乙女座までの6星座では、大きく「自分」を探求・成長させたのに対し、
天秤座以降は他者→社会へと、星座の持つテーマが移っていきます🖊
その、出発点となる天秤座。
確かな自分を持った後に出会うのは、同じように”自分”を持つ「他者」の存在。
「人と自分は違う」
「自分の価値観や感覚が他人にも当てはまるとは限らない」
「他人は自分の思い通りにはならない」
そういったことは、誰しも頭では理解していることだと思います。
でもわたしたちは普段、ついそれを忘れて振る舞っていて、
自分でもそれに気づいていない、ということはよくあると思います。
・人に言われた些細なことが、自分への悪口のように思えて落ち込んでしまう
・恋仲にある相手やパートナーに対して「なぜわたしの嫌なことをするの？」と怒る
・自分と全然違う考え方で話す人に「あの人とはわかり合えない」と距離を置く
当たり前なようですが、「自分は自分なりの感じ方や思考回路や価値観しか持っていない」ので、人と接している時に、どれだけ気をつけていても、「自分」を尺度に相手を理解しようとしていることがあります。
そうして、程度の差はあれ、「自分」を相手に押しつけたり、理解を諦めたり、する時がある。
そんな人の性、人の孤独な部分にギリギリまで負けず、
「自分とは違う”相手”をまるごとそのまま理解しようと粘る」
それが、天秤座です。
天秤座は牡牛座と同じく、愛と調和の星・金星に守護される星座です。
だからこそ人当たりも良ければセンスもよく、スマートで、品の良さを持って人に接します。
「社交的」であったり、「人に合わせるのが上手」であったりは、
金星の力を受けて他者と関わる天秤座らしい特徴ではあります。
けれども一方で、一見ネガティブに捉えられがちな「優柔不断」や「八方美人」な性質にも、天秤座のテーマや苦しみが反映されています。
天秤座は悩みやすい、迷いやすい、とよく言われます。
男性性を有した、好戦的・挑戦的な火星と対比して、
対決よりは「うまく仲良く雰囲気良く」を目指す金星が守護していることもあり、
時に芯のなさや弱さに映ることがあるかもしれません。
けれども、「最後まで悩む」のは、意外と難しいことなのかもしれません。
即断することによって「考え抜く」ことを放棄してしまうことも、
人に譲ることによって「決める責任」を押しやってしまうことも、できます。
もちろん、即決することや人の意志に委ねることが悪いということではありません。
ただ、「決めるのが遅い」「決めるまでに迷ったり悩んだりする」のは、
天秤座が逃れることのできない、
「本来簡単には理解できない”他”（人であれ選択肢であれ）を、最後まで並べて検討して、平等に、曇りなき眼で見続ける」
というテーマが持つ苦しさの裏返しでもあったりするんじゃないかと、思うんです。
天秤座に限らず、すべての星座で一般的に言われる「ネガティブ」な面は、
星座が持つテーマ・課題を「トコトンまで背負わされている」が故の特徴でもあります。
そこには、各星座なりの「逃れられない苦しさ」「変えようと思ってもどうしてもそうなってしまう難しさ」があることを、ぜひ、知って頂けたらと思うんです。
そうすることが、ご自身を許してあげる、認めてあげる上でも、
あるいはお相手さまを理解し、一緒に生きていく上でも、大切なんじゃないかなと、思うからです😌🌷
それから、天秤座でよく言われる「平等さ」「公平さ」は、
神話のイメージから特徴を理解することができます。
天秤座のモチーフも、前回の【乙女座特集】の際に取り上げた、
「正義の女神アストレイア」の物語が関わっています。
人間界に降りて天秤を片手に最後まで人間の向上を夢見たアストレイア。
彼女が持っていた天秤こそが、天秤座のモチーフです。
すると、何かを「判断する」「決める」のは、
女神という心を持った存在ということになります。
つまり、天秤座の「平等性」「公平性」は、
法律の文章のように固く厳しいものではなく、
常に「その場その時その状況その人たち」に合わせたものになります。
これは先ほど触れた「自分ではない”他者”や”外の世界”との距離を埋めようと努力する」姿勢とも繋がってきます。
だから天秤座は、「その場」に合わせて反応します。
だから天秤座は、「目の前のその人」に対して最もふさわしい言動を選びます。
これが、天秤座が「八方美人」と時に言われてしまう裏に隠された意味です。
天秤座はタロットで言えば「正義（JUSTICE）」と対応しますが、
愛の星である金星に守られているので、そこにはやはり「愛」があります。
愛ゆえに、そして自分と相手の間にある溝を跳び越えようとするがゆえに、
「こうだから」と一刀両断にせず、
ぎりぎりまで悩み、その中から自分の言葉や行動を紡ぎます。
そんな天秤座の、人に相対する時の心持ちが少しでも伝わったら嬉しいです。
また、天秤座は4つのエレメントで言うと風の星座。
書いてきたように愛を持って人に相対していても、
最後のところではどこか一定の距離が欲しくなることもあります。
「親しき仲にも礼儀あり」的な一線を引いて、
自分の金星的な綺麗な一面を見てもらい続けられるように、
精神的に疲れた時は一人になりたがります。
それは決してあなたを避けたいからでも心を許していないからでもなく、
むしろ普段大きなカロリーを使って人前に出ているが故の、
「心のエネルギーチャージに必要なこと」と思ってあげてくださったらなと思います😊🍀🌈
天秤座を持つあなたへ
あなたはいつも、
周りに「どうしてそんなに？」と思われるほどに、
迷い、悩み、苦しみながら
一つ一つの選択をしています。
それは決して、あなたの弱さではありません。
あなたが誰よりも、
人を、人生を見定め、
そして、理解しようと心を砕いているからこそです。
あなたの迷いはあなたの愛の表れです。
あなたの悩みはあなたの誠実の表れです。
どうか自分を貶めないで。
人より時間をかけていい。
かけるだけの、かかるだけの想いを、
あなたは振り向けているのだから。
そうしてそのあなたの人知れない努力を、
「ありがとう」と、
優しさとして受け取ってくれる誰かが必ずいることを、
どうか、忘れないで。
天秤座を持つお相手さまをお好きなあなたへ
お相手さまが
他の人に親切にするとき、
お相手さまの
言動のつじつまが合わなかったりするとき、
それは
あなたを軽んじているのでも、
まして裏切っているのでもありません。
お相手さまほど、
悩みながら、苦しみながら、
愛を実践しようとしている方も
いないのかもしれない。
お相手さまは
あなたと自分がどれほど違おうと、
あなたを見放したりしません。
あなたを知ることを、
受け入れようとすることを、
拒んだり、逃げたりしません。
それがたとえどれほど難しい道であろうとも。
その代わりにやってくる、
独りを求める空洞のような時間をも、
愛おしみ、
待っていてくださったら。
きっとまた
やさしい笑みをたたえて、
大切なあなたをどこまでも
素敵な気分に導こうと、
力の限りを尽くしてくれるはずです。
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