ラム肉のクミン炒め




6月下旬にやっと眼科に行くことができた。


右眼を閉じている時に違和感を覚え始めてから2ヶ月が経過していて、仕事を休める日と予約可能な日が一致したのがこの日だった。




幾つかの検査をして、診察を受けて、そのあとまたいくつかの検査をして、その結果を待ってからまた診察。


先生の判断は今のところ異常なしだった。


わたしの症状に合う病気について幾つかの検査をしたけれど、その病気を患った痕跡はなく、綺麗な状態だとも言った。


ホッとしたのが半分と、本当になんともないの?という疑いの気持ちが半分。


でもまあ、今は先生の見立てを信じることにしよう。


もし気になるようだったら、またその時に考えれば良い。




この日、病院が終わったら行こうと決めていた中華料理屋さんがあって(面倒なことをやる時は、楽しみも一緒に用意しています)、太陽が照りつける中、紺色の日傘をさしてお店へと向かった。


眼科で慣れない検査を受けた後でまだ気が張っていたんだと思う。13時近くだったのにお腹が空いている感じはしなかった。


ランチメニューを一通り見てもお腹が空いている感覚は現れなかったけれど、わたしはボリューム満点のラム肉のクミン炒めを注文した。


しばらくして、店員さんが運んできたお盆には、大きめのお茶碗にもりもりのご飯と、小高い丘のような肉炒めが乗っていた。


店内にいたほとんどが男性だった理由がわかった。


自分の前に置かれた料理を見て、ちょっとばかり多いなぁと思ったが、食べ始めたらお箸が止まらず、ご飯もお肉も綺麗に完食。


お盆を下げに来た店員さんが「美味しかった?」と微笑みながらわたしに言った。