キャストすると、ヒラヒラと動く「アルフレッド」に次々とニジマスが

チェイスします!クリアーなのですべて丸見えです!そしてヒット!

うわーおもしろい!飽きない程度に釣れます。

何か不思議な気持ちになりました。今までトラウトというのは、「遠い」釣りで

あり、子供のころは憧れの世界でした。ところが今では家から20分!のところに

こんな素晴らしい釣り場があるのです。

しばらく釣って夕方にさしかかると、となりに家族連れが入りました。

小学生ぐらいの男の子が釣り始めたのですが、もう全く釣れていません。

 

すると従業員の方が近づいて、「どうです?釣れますか?」と聞きます。

「いや~全然」とその子のお父さんが答えます。

すると従業員の方が、「これ良かったら使ってみてください」と何かルアーを手渡します。短い「きしめん」のようなルアーでした。

「遠くに投げなくていいですよ。ゆっくり巻くだけです」

何だろう。はじめて見るルアーだ。と思いました。

すると、手前のカケアガリを回遊していた60cmオーバーのニジマスが、

「フッ」とそのルアーをくわえたのです!

それからがもう大変!皆で「巻いて!」「さおを立てて!」「がんばれ!」と声を

かけます。ネットインしたのは消火器のように太いニジマスでした。

ギャラリーの歓声が沸きます。男の子も父親ももう大喜び!

 

見てみると、その従業員の方があちこちの子供連れに声をかけ、「そのルアー」を

渡しています。そして、皆次々と釣れだすのです。

私はそれは子供限定の「ワーム」ではないかと思っていました。それで帰り際に

その従業員の方に聞いてみたのです。

「先ほど渡していたあのルアーは何ですか?」

それで見せてもらったのが、王禅寺オリジナルルアーの「でんでんホタルちゃん」

(「でん」は東京電力の「でん」です)

鹿革で作られたそのルアーは、初心者の方にも釣れるように開発したとのことです。

 

…凄い!!

はじめて見るそのルアーにも驚きましたが、そのルアーを無料で渡し、釣り方を

レクチャーするという、その「サービス精神」「太っ腹」に私は本当に

驚いたのです。

 

続きます。