関東での近年のエリアの混雑というのは、もうすさまじいものがあります。
その答えは簡単で、「他に選択肢が無いから」です。
もはや首都圏には、釣りをしようにも「まともに釣れる釣り場」は
ほぼ無いと思います。
今では平日でさえも混雑しているのが「普通」になってしまっているのです。
そうなるとサカナは当然のようにあっという間にスレてしまいます。
10時ぐらいになるともう釣れなくなり、夕方になるとまあそこそこ釣れだす、
しかし周りを見回してみると、フライの人は朝から晩までずーっと相変わらずバンバン釣れている。
このような状況は多くの方が経験されているのではないでしょうか。
エリアでも大多数を占めている「ニジマス」は、スレきってしまうと「目の前を横切るもの」すべてに
反応しなくなります。それがスプーンだろうがプラグであろうがそうです。
ルアーを、カラーをとっかえひっかえしても釣れない理由はそこにあります。
(私が何本もタックルを持ち、山ほどのカラーのスプーンを持つのは無意味であると考えている
理由もこれです)
こうなってしまうと、例えフライでさえ、「引っ張り」の釣りでは食いが悪くなります。
では何を食うかというと、「ゆっくり動く小さくてモジャモジャしたもの」です。
もうお分かりかもしれませんが、
フライのインジケーターを使った「ウキ釣り」の人がずーっとバンバン釣れている理由はそこにあります。
水中というのはゼリーで固められたようなものではなく、水の動きがあります。そのわずかな水の動きに
フワフワ動くフライは、スレたサカナでさえ、食わせる力があるのです。
では激スレ激渋の状態でフェザージグで釣るためにはどうすればよいのでしょうか。
1グラム以下の、長いハックルを巻いたフェザージグを使います。それに、浮力のあるラインを組み合わせると、
同じ層を超スローに引くことができるのです。しかし、超スローに引いても、ハックルは水の動きに影響されて
いるので、勝手にフワフワと動いてくれます。
今回この記事を書いたのは、釣り上級者が入れ食いするためにではなく、初心者ー釣りが初めてのお子さんなどー
にもしっかりと釣ってもらう方法の一つとして知っていただきたかったからです。エリアの混雑は避けられません。
しかし、難しい状況に対応することはできます。どうぞ良い釣りをなさってください。
夏の楽しみの一つは、山中湖でのウェーディングです。
ハーフパンツで気軽に楽しめます。