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大塚美術館での“壁画”
だと思ってました。
ダイビングしています。
どういう作品なのか調べてみると
古代ギリシアの遺跡の町パエストゥム - Wikipediaから
出土された「飛び込む男の墓」、つまり棺おけである。
この棺おけのふたの裏に書かれた絵 である。
絵の解説文
「一説によると この男が飛び込もうとしているのは
いわゆる三途の川といわれている。
これに従えば、この場面は 被葬者が彼岸へ渡る死の瞬間を
表しているものと みなされる。」
私はこの絵の前で しばし立ち止まった。
この世とあの世、そして三途の川の概念は
仏教の独特の考えだと思っていたが
紀元前480年のヨーロッパにすでにこんな形で存在していたのだ。
それにしてもなんとユーモアにあふれ、達観した死生観であろうか。
「お見事でござる!」
と、うなってしまった。