6月17日
・マッピング
エコー画像で癌の
部分を確認しながら油性マジックで癌の形をなぞる作業。
まずは放射線技師が下書きして、次に放射線科のドクターが清書するのである
しかーし季節は初夏。エコーはいつも16時以降の予約になるためこの日も職場を早退して直行したのだが、蒸し暑い日だったのだ。拭いても拭いても汗がにじむ
若くてきれいな放射線技師さんがマッピングを行うが苦笑しながら
「この油性マジック、すぐインクが出なくなっちゃいますねすみません。時間がかかってしまって。」
と言うので
「いえいえ。マジックじゃなくて私の汗のせいだと思います……書きにくいでしょう?すみませんねぇ(^_^;)」
といいつつ、痛くも
痒くもない作業なので途中ウツラウツラしてしまった。
下書きは点々で記され次は放射線科ドクターの清書のお時間
テキパキと画像を確認しながら青色の極太ポスカでしっかりはっきり書いていき、それと重なるように赤のポスカで小さめの丸を書いた。
「青が癌で、赤は良性の線維腺腫のマークです。この上から消えないようにテープでカバーしておきますので、手術の時まで外さないようにしてくださいね。マークが消えるといけないので。」と言われて慌てる。
「手術は1週間後なんですけど……。私、汗っかきで組織診の時の傷テープで『1週間くらいはもつテープなので自然に剥がれるまで剥がさないでください』って先生から言われたやつもその日のうちに剥がれちゃったんです。もし剥がれたりマークが消えたりしたらどうしたらいいですか?」
と聞くと、目を丸くして
「あれが一日で剥がれたんですか!?アハハ~このテープも剥がれそうになってきたら手で抑えたりしてなんとか頑張ってみてください。マークが消えると困るのでどうしても消えそうになったらその時は一報ください。」
ここまでのやりとり
を振り返ると、本当に大事なマークなんだな~と思うんだが……。 手術予約日が月曜日で本来前日にやるべき作業を、前日は日曜日でお休みだから前倒してやるにしたって、1週間も前じゃなくても……ねぇ
案の定帰る途中、汗
でテープがペリペリとはがれ始めて焦った。
もちろん剥がれないように細心の注意を払って、死守しましたがね。