臭気判定士試験対策 悪臭測定概論7 臭気判定士試験問題 悪臭測定概論 過去問題
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令和3年度 臭気判定士試験対策 過去問 試験問題 2021年 過去問題 令和2年
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◎JIS Z 8808 出る可能性50% H26年改正があり、R元年、H28年、H27年、H26年出題、R2年は出ていない。今年R3は出るかも?。

排ガスの流量の測定
測定点 測定位置に選んだダクトの測定断面の形状及び大きさに応じて,次の規定に従って適当数の等面積に区分し,その区分面積ごとに測定点を選ぶ。 なお,測定断面周辺にダストなどの堆積物がある場合は,それを除した部分を測定断面とする。
 a) 円形断面の場合 直径1m以下の場合は、流速を測る測定点は4点であり、直径が増すごとに測定点も増加し、ダクトの直径が4.5 mを超える場合には,20点までとする。
 b)長方形及び正方形断面の場合 一辺の長さが1m以下の範囲で4個以上の等断面積の長方形又は正方形に区分し,その中心に測定点を選ぶ。適用寸法及び測定点の取り方は,表2のとおりとする。ただし,ダクトの断面積が20m2を超える場合には,測定点の数は一般に20点までとし,等断面積に区分する。また,測定断面において流れが非対称となる場合は,非対称方向に区分する一辺の長さは,それと垂直な方向の一辺の長さより小さく取り,測定点の個数をそれぞれ増加する。 
c) その他の形状の断面の場合 a)又はb)に準じて測定点を選ぶ。 注記1 小規模ダクト(断面積0.25 m2以下)の場合は,断面内の中心点を測定点としてもよい。

排ガス温度の測定
 測定方法は、測定装置(温度計)を測定孔から挿入し、測定点に合わせる。測定点は、規定により選定するが、温度分布比較的平たんであれば、測定点の数を減らしてもよい。

水分量の測定
JIS Z 8808では、吸湿管を用いて測定する方法と、使用燃料の量と組成式及び空気量などから計算する方法が規定されている。

水分試料採取装置
水分試料採取装置は,次に示す水分試料採取部,ガス吸引部及び吸引流量測定部からなる。この採取装置の全ての接合部にガス漏れがあってはならない。

   水分試料採取装置を構成例
吸引管→吸湿管→SO2吸収瓶→ミスト除去瓶→吸引ポンプ(真空ポンプ)→面積流量計→ガスメータ

a) 水分試料採取部 水分試料採取部は,次に示す吸引管,吸湿管及び冷却水槽からなる。 1) 吸引管 先端に無アルカリガラス繊維などを充塡して,排ガスを吸引するときに,ダストが混入しないようにしたもので,硬質ガラス製又は金属製のものを用いる。
 2) 吸湿管 U字管、又はシェフィールド管に塩化カルシウム(水分測定用)などの吸湿剤を充塡し,吸湿剤の飛散を防ぐためガラス繊維を詰めたもので,一般に2個の吸湿管を用いる。
 3) 冷却水槽 吸湿管を冷却するために用いる。
 b) ガス吸引部 ガス吸引部は,次に示すSO2吸収瓶,ミスト除去瓶,吸引装置,及び吸引流量調節弁からなる。
 1) SO2吸収瓶 JIS K 8230に規定する過酸化水素を約10倍に希釈して吸収液(1+9)とする。吸引装置などが硫黄酸化物などによって腐食するおそれがある場合に用いる。
 2) ミスト除去瓶 ガラス繊維又は脱脂綿を充塡した瓶で,SO2吸収液の同伴を防ぐために用いる。
 3) 吸引装置 排ガスを吸引する装置で,ダクト内の負圧,試料採取装置各部の抵抗に十分打ち勝ち,所要の流量でガスを吸引できる吸引ポンプ,ブロワなどを用いる。吸引装置の吐出側には,必要に応じて流量計保護のための油ミスト除去器を設ける。
 4) 吸引流量調節弁 排ガスの吸引流量を加減するために用いるもので,吸引装置又はガス吸引部の適当な箇所に設ける。

測定方法 
 a) 測定準備
 1) 吸湿管の取扱い 吸湿剤を充塡後,表面の付着物などを拭い取り,吸湿管のコックを密閉してひょう量し,質量をmalとする。
 2) 吸引管の保温 吸引管は,内部に水分が凝縮しないように保温又は加熱する。
 3) 吸湿管の冷却 排ガスの温度が気温以上の場合には,図6に示すように冷却水槽を用いる。 

排ガスの流速の測定
測定装置 
 a) ピトー管 L形ピトー管又はピトー管係数が分かっているピトー管を用いる。 
 備考:排ガス流速の測定には,ピトー管によって校正された熱式風速計,カルマン渦流量計などの気体流速計を使用してもよい。ただし,排ガスの性状(温度,圧力及び組成)及びダストの性質によって指示値が影響を受ける場合は,ピトー管による測定値を用いて補正するとよい。
 b) 圧力計 圧力計は,傾斜マノメーターなどの微圧計,U字形マノメーター又は圧力を電気量に変換,指示できるものを用いる。 

 

 


【問5】日本産業規格(JIS)Z 8808によるダクトにける排出ガスの流速の測定点に関する次のA~Eの記述について、正誤の組み合わせが正しいものはどれか。令和3年予想問題
A ダクトの断面が円形の時、測定断面を直径1m以下の場合は、流速を測る測定点は4点である。
B ダクトの断面が長方形又は正方形の時、測定断面を一辺の長さが1m以下の範囲で4個以上の等断面積に区分し,それぞれの区分の中心に測定点を選ぶ。
C ダクトの断面が円形の時、直径が増すごとに測定点も増加し、ダクトの直径が4.5 mを超える場合には,10点までとする。
D ダクトの断面が長方形又は正方形の時、ダクトの断面積が20m2を超える場合には,測定点の数は一般に20点までとする。
E 小規模ダクト(断面積0.25 m2以下)の場合は,断面内の中心点の一点を測定してもよい。
   A  B  C  D  E
1.正-正-正-正-正
2.正-正-正-正-誤
3.正-正-正-誤-正
4.正-正-誤-正-正
5.正-誤-正-正-誤
6.正-正-誤-誤-正
7.誤-誤-正-正-誤
8.誤-誤-誤-誤-誤


【問6】日本産業規格(JIS)Z 8808 による水分試料採取装置を構成する各器材の接続順として、最も適当なものはどれか。令和3年予想問題
1.吸引管→真空ポンプ→面積流量計→吸湿管→ミスト除去瓶→SO2吸収瓶→ガスメータ
2.吸引管→吸湿管→SO2吸収瓶→ミスト除去瓶→面積流量計→ガスメータ→真空ポンプ
3.吸引管→真空ポンプ→面積流量計→吸湿管→SO2吸収瓶→ミスト除去瓶→ガスメータ
4.吸引管→吸湿管→ミスト除去瓶→SO2吸収瓶→面積流量計→ガスメータ→真空ポンプ
5.吸引管→吸湿管→SO2吸収瓶→ミスト除去瓶→真空ポンプ→面積流量計→ガスメータ


【問7】日本産業規格(JIS)Z 8808 に定める排出ガス量の測定方法に関する次のA~Eの記述について、正誤の組み合わせが正しいものはどれか。 2021年予想問題
A 排出ガスの圧力測定には,傾斜マノメーターなどの微圧計,U字形マノメーター又は圧力を電気量に変換,指示できるものを用いられる。
B SO2吸収瓶は、腐食するおそれがある場合に用いられる。
C 排出ガスの流速は、排出ガスの動圧値を用いて計算する。
D 排出ガス温度は、中心部に近い一点で測定する。
E 排出ガス中の水分量は、吸湿管を用いて測定する方法と、使用燃料の量と組成式及び空気量などから計算する方法が規定されている。 
   A  B  C  D  E
1.正-正-正-正-正
2.正-正-正-正-誤
3.正-正-正-誤-正
4.正-正-誤-正-誤
5.正-正-誤-誤-正
6.正-誤-正-正-誤
7.誤-誤-正-誤-正
8.誤-誤-誤-誤-誤

 

 

解答
問5-4 C:ダクトの直径が4.5 mを超える場合には,20点までとする。
問6-5
問7-3 D:排ガス温度の測定は、測定装置(温度計)を測定孔から挿入し、測定点に合わせる。