「しままなぶ」のまた演(や)ってます。

出演する舞台や映画、演出する舞台の現場の事を中心に、大好きなプロレスやその他スポーツの事、日常的なことまでつれづれなるままに書いていきます。


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5月13日と14日の2回公演を無事に終えました。

30人の若いアマチュアの合唱団が新作シアターピースを委嘱初演、しかも二日公演。

たいへん意欲的なチャレンジでしたが、集客も頑張り、沢山のお客さんの心に響いた素晴らしい上演だったと思います。

私の創作活動のこれまでと、これからにおいて、重要な作品の一つとなりました。

 

今回の台本を作製するに当たり、資料を読むことにはやはり時間がかかりました。

以前、宮澤賢治や北原白秋を題材とした台本を書いた時には、その膨大な量の作品と伝記や解説本とを読むのに相当な時間がかかりましたが、今回の場合は資料の量が多いからではなく、読み進めるのがつらい内容で、胸が苦しくなりながら、休み休み、涙を流しながら時間をかけて体験記を読んだのです。

長岡の空襲を体験された方々の体験記がまとめられています。

私の手許には最新のもので第7集までがあります。

空襲当日の悲惨さには思わず本を閉じてしまいます。

当時の生活の様子や、苦しかったこと、楽しかったことも書いてあります。

その中から、舞台に乗せて観客に伝えるべき内容を選択するのは容易ではありませんでした。

ヒントを求めてその他の出版社の編集した本も数種取り寄せて読みました。

 

しかもドキュメンタリーをやりたいわけでは無く、上質なファンタジーとして成立させる物語、構成を考えていたのです。

物語を膨らませるため、またリアリティを持たせるために、一人で長岡を訪ね、街を練り歩き、信濃川にかかる大きな橋を歩いて渡ってもみました。

戦災資料館に展示してある、伝単、焼夷弾、模擬原子爆弾。焼けた街の模型。

『特別の伏せ』をする子供たちの写真。特別の伏せとは、爆風で鼓膜が破れないよう、眼球が飛び出さないように耳と目をしっかり塞いで地面にうつ伏せになる伏せ方。そんな伏せをしたって爆撃されたら助かるもんか!

 

出来上がった台本には手ごたえがありました。

いま改めて当初の創作ノートを見ると、上演した物より物語が少し複雑です。

作曲の信長さんと、指揮の仁階堂さんとの会談のなかで、今回の形にまとまって行きました。

 

信長さんの曲が、ひとつ、またひとつと出来上がって来た時の感激。

それをORATTAの皆さんが歌った時の感動。

練習毎に積み重ね、壊し、再構築し、発見し、作り上げていった創作時間。

そして一昨日と昨日の上演でした。

客席で最初から握りしめていたハンカチは無駄にはなりませんでした。

 

いまはまだ心が熱いので乱文ですみませんが、

この作品をORATTAの皆さんと作ることが出来て幸せです。

 

ラストシーンには、物語の主人公のアイが、花火の音に驚いて身を縮めるのですが、花火の美しさに笑顔を見せ、花開く空を見上げながら、「きれいだなあ」といって闇に消えていきます。

アイは空襲で炎に焼かれて死んでいった女学生でした。

詩を書くのが大好きで、特に空が大好きで、空の詩をたくさん書いている女の子でした。

 

自分の子供たちに、国同士で殺し合いをする世の中を残したくはありません。

花火の音に空襲を思い出す人が一人もいない世の中を私たちは残してあげなければなりません。

 

『演JOY!』

 

 

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