まだ本屋だったころ。新宿の本店である営業職の方から聞いた漫画のタイトル。それが「攻殻機動隊」。
その方によればこんなの読まないよね。ぐらいの調子だったが私は結構気に入った。時折入るHな描写はさておきコンセプトが新しく斬新だった。
近未来社会、人間は生身の肉体を捨てどんどんで体をサイボーク化して超人的な能力を得ていくという設定。脳または心だけ残してそのほかは全て機械化するというショッキングな内容。
それゆえ魂とは何か、救い、ネットのインフルエンサーが宗教家し教祖みたいな存在になるなどまさに今の現代社会を先駆けする内容のマンガだった。
その記念碑的なマンガのアニメの主役 草薙素子役を務めた声優の田中敦子さんが亡くなった。独特なハスキーで迫力のある声がカッコよかった。
お悔やみを申し上げます。
攻殻機動隊の人体にチップやサイボーク化する取り組みはすでに世界で始まっている。色々、今はない新たな問題がこれから山積みとなっていくのだろうな。
そんな時、解決するアイディアをくれるのが実は今の日本漫画なのかもしれない。
表現、技術ともに芸術的な域にまで達している日本マンガは凄いと思う。