先日のラウンドで、ショットが殆ど左に引っかかるという症状が出た為、スイングについて考え直しました。

その解決策として思いついたのが、

「上下の動きは腕で行い、左右の回転は腰で行う」というもの。

古くから存在するゴルフレッスンの王道的言葉ではあるのですが、自分がそれを体現できていたかと言えば出来ていませんでした。

ここ数年、私は「静かなスイング」を目指してきました。

軸が動かず、ゆ~っくり振るスイングです。

女子プロのイ・ボミ選手のようなイメージです。

飛距離は落ちましたが、安定性は上がり、スコアもコンスタントに80台でラウンドする事が出来るようになりました。

かつて53m/sを誇っていた私のヘッドスピードは40m/sちょっとにまで低下しました。

それでも、当たりが良い時は270ヤード程度飛ぶこともあり、飛距離について不満はありませんでした。

もともと飛距離は出るタイプでしたので、飛距離に対するこだわりは全くなく、「飛ばなきゃ飛ばないでいいや」「ここ一番で飛ばしたい時はマン振りして300ヤードを狙えばいい」という考えでプレーしてきました。


しかし、その「ゆったり振るスイング」という理想像が別の弊害を発生させました。


それが前回のラウンドで発生した「全て左に引っかかる」という症状です。

ボールがフックするわけではありません。

打ち出しから左方向にボールが出て、そのまま真っすぐ左へ行ってしまうのです。


なぜこんな事になったのか。

おそらく原因は「手打ち」でした。

手打ちと言ってしまうと抽象的過ぎますが、細かく言うと

「トップから腰の回転や身体の回転を使わず、腕の力でダウンスイングしインパクトしていた事により、アウトサイドからクラブが下りてきて、そのままインサイドにフォローが抜けていく」というもの。

その軌道通りにクラブヘッドがボールを捉えれば、当然「ひっかけ」がでます。

ひっかけというか、左に打ち出して真っすぐ飛んでいく。

当たり前です。

そういう「軌道」でボールを捉えているのですから。


では何故そうなったか。

それは「ゆったり振る」という事を続けてきた事に原因があります。

ゆったり振る私のスイングは、自分のマックスパワーの20%くらいでスイングしているイメージです。

ほとんど力は使わずボールを打ってきました。

100%で振れば53出るヘッドスピードを40前後に抑えて打ってきたのです。(270ヤードとか飛ぶ時は無意識のうちに45以上出ているのかもしれませんが・・・)



その「ゆとり」が「手打ち」を生んでしまっていたのです。


軽く打つという意識の中で、体重移動や身体の回転の力を使う必要がなかったのです。

手の力だけでもヘッドスピード40なら簡単に出てしまう。


どうしてもクラブを操作するのは「腕」なわけですから、無意識のうちに「腕」に意識がフォーカスされるようになっていき、次第に腕だけの力でボールを打つようになってしまっていた。

それが前回のラウンドで「ボールが左に出て、そのまま左に飛んでいく」という症状につながっていた、というわけです。




さて、長い「原因分析」になりました。



これから、それを改善するために思いついた

「上下の運動は腕の力で、左右の運動は腰の回転の力で」というメソッドについて書いていきたいと思います。

まあ、タイトルがそのままやるべき事の全てではあるのですが(笑)

まず、バックスイング。

これについては今まで通り、背骨を軸と意識し、それをスウェーさせないように注意し、トップまで上げます。

このトップまで上げるという作業の中に、腕の力でクラブを上げるという動作が含まれています。

正面から見て、左右の動きは「体の回転」がエンジンとなり、腕を上に上げるという動きは「腕の力」がエンジンとなります。


そしてトップからは左へ体重移動すると同時に腰を左へ回転させます。

身体が回転する左右の動きはこの腰の回転がエンジン(動力)になります。

それと同時に、腕を思い切り下に引き下ろします。

所謂「右ひじを右わきにくっつける動き」です。

この上下の動きは腕の力が動力になります。


まさに、「縦は腕、横は腰の回転」という動力源にてスイングを動かしていくのです。


この「縦と横の動きの連動」が最も重要なポイントになるのです。


さらに注意すべきは、腕をボール方向に「斜めに」動かしてしまわないことです。

これが私のクセなのです。

ついつい腕の力でボールを打ちにいってしまうと、トップから直接ボール方向へ腕を斜めに動かしてしまいがちなのです。

そうしてしまうと、クラブは開いたままボールをヒットすることになる。

結果、どスライスが待っています。

無理矢理フェースを返せばど引っかけ。

あくまで腕の仕事は「真下に下す」ことだけ。

左右の動きは腰の担当です。

この動きがマッチせずに、腕がボールに向かって斜めに下りてきて、スライスが出るというミスはこのスイング改造が自分の身体に定着するまでは出続けるでしょう。

しかし、そうならないように注意しながら練習を続け、新しいスイングを修得していきたい。

スライスが出たら、「あ、今のは腕が斜めに動き、フェイスが開いたな」と思い出しましょう。

あくまで腕はの仕事は上下動。

それを随時チェックしていきましょう。

非常に長くなりましたが、新しいスイングを修得し、さらに良いスコアを目指していきたいと思います。

落ちていた飛距離も、この全身の連動を使うスイングに変える事により、元に戻ると思います。