『名もなき家事に名前を付けた』という書籍が好評のようである。
家事は女の仕事という価値観を壊すところがこの本の重要な主張の一つであると思う。
さらに、名もなき家事を洗い出して名付けたという作業が、問題点を明確にするという点から優れていると思う。
到底、著者の梅田悟司さんには及ばないが、似たことを私もやっている。
それは、事務職の人の雑用(名もなき事務)を洗い出すこと。
やってもやっても終わらないという点で、家事と企業の雑用とには共通点があると思う。
しばしば、売上に直結する営業職を重視して、裏方仕事を行う事務職の評価が低い経営者がいらっしゃる。
この姿勢に反論しようにも、売上という数字を出せる営業職に対し、事務職には示す数字が見当たらない。
そこで、考えてみた。数字は無理でも作業の種類ならば示せるのではないか。
やってみた。事務職のご経験者ならわかると思うが、事務作業はかなり多くの種類がある。しかも、それこそ名前の付けようがない作業が・・・
一覧表にまとめて経営者に示すと、かなりの割合で事務職に対する評価はやや上がる。
ただ、この一覧表を作成する作業を私のような外部の者が行うのはよいが、従業員さんにやらせるのは止めたほうがいい。従業員さんの通常業務が停滞するほどの時間がかかる。
もちろん、一覧表にまとめて経営者に示しても、全く目を通さずに事務職への評価を変えようとしない経営者もおいでである。
残念ながら事務職の離職率が高くなる(下がらない)という結果になる。
評価が上がるといっても、賃金を上げるとは限らない。最終的には賃金を上げることが望ましいが、当面は、労いの言葉をかけることで事務職員さんのモチベーションが上がったり、不満がちょっと沈静化したりする。
最終的には賃金を上げることが望ましい・・・
そう、我が身にふりかかる・・・