水瓶座と魚座の人には怒られるのですが、今移動中で一個だけ小話をさせてください。

「なぜしいたけなのですか?🍄」

って今日に至るまでものすごく聴かれるんですけど、昔、しいたけが苦手で食べられなかったんです 

しいたけが苦手な人にはわかってもらえるのですが、外食とかで料理を食べる時には「しいたけチェック」を必ずするし、普段そんなことをやらない人が冬場に鍋奉行を積極的にやりたがるのは「他の人のお皿にしいたけをぶっこむため」なんですね。

それで、僕がしいたけ嫌いを克服しようとしたエピソードがあって、ちょうど今ぐらいの季節の時に友達のご夫婦のお家の食事会に呼ばれたのです。

そしたらそこに五目ちらしがあったのです。五目ちらしはしいたけ潜入率100%です。

で、五目ちらしって言えばもうお祭りみたいなお料理じゃないですか。色鮮やかなエビの赤やら卵の黄色やら、えんどう豆の緑やら、もう食材にとってみても五目ちらしに参加できることってすごい名誉なことだと思うのです。飲み会の時も「俺実はさ、五目ちらしに選ばれたことあるんだよね」って言うとみんなの見る目が違うのです。

当然、食材たちもエビとか桜でんぶとかね、「明日みんなにおいしく食べてもらえるように頑張ろうぜ!」って仕込みの段階からメチャクチャ気合いが入っているのです。

それで僕の前に五目ちらしが盛り付けられて、僕はいつものように冷静に、笑っていない目でしいたけを脇にどかしはじめました。

エビ「え?」
桜でんぶ「え?」
卵「え?」
えんどう豆「え?」
酢飯「え?」
しいたけ「え?」

しいたけ「ぼ、ぼ、ぼ、僕、食べられないんですか?み、み、み、みんなで頑張ってきたのに食べられないんですか!?」

って目で私を見てきたのです!

もうそのエピソードが悲しくて悲しくて「しいたけを食べられるようなろう!しいたけを愛そう!」と思ってしいたけと今から6年ぐらい前に名乗りました。おしまい。