きもの考~「伝統」と「伝灯」 | 至峯舎・染織家のひそひそ話
2012-03-09

きもの考~「伝統」と「伝灯」

テーマ:着物
昨年来、

何かのインタビューやお話をさせて頂く際に、

「伝統」や「文化」について、

或いは「あなたにとってきものとは?」といった

随分大局的なテーマを求められることが

増えたように感じております。



そのなかの「伝統」について。



仕事柄、「伝統産業」という言葉をよく耳にします。

多くの場合、「大切なもの」・「守るべきもの」といった

ニュアンスを含むようです。



ところが私自身にはそのような意識はなく、

むしろ、もっと挑戦的であって良いと考えております。



日々、アトリエにこもってモノづくりをしておりますと、

きものというものは日本人の心の機微、

リリシズムといったものが色濃く反映された衣装であると

感じさせられます。



おそらく「伝統」とは形の継承ではなく

精神の伝達でございましょう。



象徴として守るべきは皇室伝統、

我々庶民の領域は変化し続けるものです。

現代のきものは長い年月の積み重ねのうえに

時代に応じて変化を繰り返してきたもの、

全てを後生大事に…とはいかぬものです。



$至峯舎・染織家のひそひそ話



以前、ある方のご法話で

「伝灯」という言葉を教わりました。



「伝灯」とは法脈の伝達…仏法を伝えること。

時の風に応じて、

灯りは大きく燃え盛ったり

風前の灯火になったりもする。

しかし如何なるときも

その心の火を絶やさぬように油を注ぎ続けること。



油を絶やすと火が消える。

それを「油断」と言うのだとか。



誰かが、何かを感じて油を注ぎ続けた結果、

変化を繰り返しながら伝達されてきたもの…

「伝統」の本質とはそのようなところかと考えております。


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