アスパラガス | 至峯舎・染織家のひそひそ話
2008-12-19

アスパラガス

テーマ:思考

またまたミュージカル「CATS」から


お題を拝借致しました。




アスパラガス、


ニックネームは「ガス」


昔の劇場をわかせた、元俳優の老猫。


「古き良き」を懐かしみながら、


いまの芝居には物足りなさを感じて嘆きます―




「芸も無ければ、技も無い」


「ろくに稽古もやらないで、スター気取りは許せない」






仕事柄、私の周りには


誇り高き職人さんが多くおられます。


そんな方々が若かりし日を過ごした「古き良き」時代は


封建的とも言える縦社会。


丁稚(でっち)の間は師匠の家に住み込みで、


寝食を共にしながら


仕事以外の面をも師匠の背中を見て学ぶ世界。




かつては我が家にもお弟子さんがおり、


初代はひたすら率先垂範、


気を休める時間すら自由に無かったようです。




私たち子どもは、


トランプなどの遊びから、お風呂屋さんという所、


さらにスキーに至るまで、


様々な事をお弟子さんたちに教えて頂きました。

それが珍しくなかったし、それで良かった。




仕事はもちろん真剣勝負、


しかしそれに留まらず、


人間同士の繋がりや教育があったのだろうと思います。




そんな時代を生きてきた方々には


根拠のあるプライドがあり、


切磋琢磨して築いてこられた「技」には


当然の自信をお持ちです。




良い「技」をお持ちの方はひたすら技術職に徹し、


人の前に出ず、無名のまま散る―




「ガス」同様、酒の力を借りて


ようやく少しの愚痴をこぼしながら…




至峯舎・二代目のひそひそ話



連日耳にする「不況」の和音と「リストラ」の大合唱。


致し方ないとは言え…




「リストラ」…リストラクチャリング、


「再構築」を意味します。


「リス」を育てて「トラ」にすることだという方もおられます。




しかし一方では、せっかく大きくなった「トラ」を切り、


餌代の安くつく「リス」を残そうとする風潮すら感じます。




「ガス」の嘆きが空しく響きます。

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