神々の憩いの場 episode 14. | 四方界Project

四方界Project

「四方界」…そこは神様しか存在しない世界
そんな世界の中で繰り広げられるもどかしくてたまらない神々の舞台を…


テーマ:

時は5月13日の夕暮れ。

 

 

明日はある吸血鬼の誕生日ということで

神憩の収録現場、翡翠館の収録場所の部屋にはケーキや紅茶など

取り揃えている状態になっている。

 

 

「まぁこんなものかしらね。」

 

 

魔法使いのアリスだ。全て彼女が用意した様子。

 

今宵はある吸血鬼にとって重要な日なのだから。…と

せかせか準備のために体を動かす。

 

この日の為に他にも四方神を呼んでいるという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……分かってるのよ。綾、貴女も手伝って。」

 

 

「あらあら、バレちゃった?」

「いかがわしい、普通に来ればいいのに。」

 

 

いつも四方界を見守り続けている四方神、白城綾(はくじょうあや)。

正々堂々とするのはあまり趣味ではない性格。

四方界の中でも最古の四方神だ。

 

 

「サプライズは心の刺激よ?」

「今は違うでしょ。」

「それで何を手伝って欲しいの?」

「蓮夜の監視。バレると困るから。」

「あらあら、雑用係なのかしら。」

「損得勘定は得意でしょ。察して。」

「はいはい。」

 

 

 

音もせずそっと姿を消す。

あんな豪華な服でバレないのかと冷や汗を薄くかく。

 

そんな時に屋根から足音がするのを聞こえて外に飛び出す。

 

 

「誰っ!!!!」

 

「ありゃ、作業の邪魔だったー?」

 

 

新聞記者のチャイム・タイムゾン。

今宵の誕生日会に呼んだイツメンの一人である。

記事にし、新聞を作り、四方界中に広める為に呼んだらしい。

 

「なんだ…びっくりしたわ…。」

「まだ作業してたんだ!済まなかったねぇ、、、」

「屋根から入ってくる客人は異常よ。」

「ははは」

「そうだチャイム、

 もう日が暮れるからメンツ呼んできてくれないかしら。」

「うむ!了解っ!!!」

 

 

 

「まっかせてー!!1分以内に戻ってくるよッ!!」

 

「ふふ。待ってるわよ。」

 

 

その場から一気に飛び跳ね上空へ向かった。

 

彼女も最古の四方神でかつ、最古の新聞記者。

足の速さ、飛ぶ速さは誰にも負けない程ある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-1分後-

 

 

 

 

 

「待たせたね、あの子が誕生日だって?」

「そうらしいです!…って殺屠さんもそんな顔しないでくださいっ

 今日はパーティーなんですから♪」

「何で彼奴の為に態々来なければなんねぇんだよ、

 イライラするだけだ。」

 

 

チャイムが連れてきたのは霊夜神社の巫女、

霊夜縁(れいや ゆかり)。そして殺屠といのりだ。

 

 

「これでみんな揃ったっしょ♪」

「有難う。これだけ集まれば楽しいものになるわ。」

 

 

「そうですっ♪今日は精一杯楽しみましょーうっ♪♪」

「いのりの天使な笑顔を見ると……断れれねぇ・・・もん…////」

「あら、まだあの子に嫌悪感を抱いているの?」

「なっ…!!」

「心底祝ってるくせにね?」

「うるせぇ!!!というか勝手に胸板触るなってッ!!!」

「変に心臓バクバクしているわ。いのり、確信犯ね。」

「ですねー♡」

「いのりんまで…ッ////

 でも俺はいのりんの事でいっぱいなのは事実だもんっ////」

「子供みたいねww」

「縁さんから見るとみるとそうなっちゃいますよねw」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-5月14日 丑三つ時-

 

 

 

「じゃぁ、主役を呼んでくるから席についてて頂戴!」

 

「はーい!」

 

 

「出番よ、綾。」

「はいよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

-Blood in home 蓮夜の部屋 寝室-

 

 

 

そっと空いている窓から入ってくる。

 

顔を覗きこんでみるとすやすや寝ているようだ。

人間と同じように深夜はいつも寝ている。拘りらしい。

 

頬をつんつん指で突っついてみる。

 

 

 

「うぅ……」

 

 

 

険しい顔をして眠る。

 

 

「れーんーや。起きなさい。」

 

 

声をかける。

それほど気配がないというというのだろうか、

それとも疲れによるものなのかわからない。

声をかけても起きそうにない。

 

その顔も次第に和らぎ可愛い寝顔へと変える。

なんて可愛い吸血鬼なんだ。

 

 

「ほら、みんなが待っているのよ?起きなくてどうするの。」

 

 

 

「うぅ……。」

 

 

目をゆっくり開かせる。綾が足元に座っているのが見えた。

 

 

「蓮夜、寝てないでこっちに来て頂戴。」

「なんだよ…綾か。そんな物騒なことがあるなら翠香g・・・」

「早く着替えて翡翠館に行くわよ。」

「あ!?…え??何でそこに・・・」

「いいから!!」

「あ…あぁ。分かった。」

 

 

急いで支度をする。綾にも手伝ってもらいながら

いつもの蓮夜へと変わる。

 

綾の作った境界へ飛び込むと・・・

 

 

 

 

 

「ハッピーバースデー!!!!!!」

 

 

 

 

「え…、どういうことだ…!?」

 

 

「お前の誕生日だろ。今日は。」

「殺屠お前…。何でいるんだよ。」

「呼ばれたんだっつーの。めんどくせぇのによ…。」

「!!?」

 

「蓮夜、誕生日おめでとう。その為に私が招集したの。

 いつものメンバーだと楽しいでしょう?」

 

「アリス……」

 

「そうよ、貴方が誕生日と訊いてね。蓮夜おめでと!」

「蓮夜さん…本当におめでとうございますっ(*ฅ́˘ฅ̀*)♡」

「何でこんな時間に…?」

「四方界的にいい時間帯だもの。

 人間界(あっち)とは違うのがいいでしょ?」

「無理くり起こしてしまったのは申し訳ないけど、こういうことなの。

 今宵は楽しみましょう。」

 

 

「馬鹿だな…。

 俺の為なんかにこうやって集まってくれてさ・・・」

 

「みんな揃ったところだし、蓮夜の誕生日パーティーするよッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーティーは日が明けるまで続き、翡翠館に泊まることとなった。

イツメン分の部屋は確保してあり

しっかりそれぞれの部屋が存在してる。

 

 

「そういえば…翠香…いや、御主人は?」

「忙しいみたい。」

「…知ってる。俺、後で人間界に行ってくるわ。」

「え?」

「忙しいんなら何か手伝ってあげたくてな。

 どれぐらい忙しいかも…わかるからさ。」

「蓮夜…。」

「綾にも言ってあるし、会いに行ってくる。

 翠香にもそう伝えておいてくれ。」

「分かったわ。」

 

 

 

 

 

 

「それとアリス」

「何?」

「……俺なんかの為にこうして開いてくれてありがとな。

 スゲー嬉しかった。いつもの仲間と一緒に迎える事できて…」

「ふふ。単純に楽しんで欲しかったの。

 人間界(あっち)では出来なかった事でしょう?」

「あぁ。一度もできなかった。

 家族全員揃って祝ってくれた事も、

 誕生日ケーキにある火を灯したろうそくを消した事すらなかった。」

「せめてもの死後の貴方であっても、

 しっかり誕生日を祝うことは大切だと思うもの。

 今日はそんな楽しい日にしてあげたくて――――」

 

「馬鹿…。お前思いやりがありすぎんだろ。」

 

 

 

アリスをぎゅっと抱きしめる。

いきなり抱き寄せられて固まってしまう。

 

 

「蓮夜…?」

 

「翠香の分も含めて…な。」

 

「えぇ――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めて経験した誕生日会…

俺はたとえこの身がなくなっても忘れることはない。

 

人間界で出来なかった思い出がまた一つ増えていく。

 

チャイムが今日の事を記事にして新聞を作ってくれるらしい。

形に残してくれるのも嬉しいことだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は良かったよ、吸血鬼になったからって後悔すらしていない。

寧ろ有難い。

 

 

 

 

いつものメンツ人助けられながらも

 

俺は死後も吸血鬼として生きている。

 

 

 

 

 

 

 

これからももっともっと人間界(あっち)で出来なかった事を

 

四方界(ここ)で沢山実現出来ればいいな…――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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