ラテン語の primus(プリムス)には、一番目という意味があります。このことから、寒い冬の季節が終わりを迎え、暖かい春の訪れとともに一番目に咲く花として、 Primula(プリムラ)と名づけられたお花があります。
プリムラは、占星術における黄道十二宮の始まりでもある、太陽が牡羊座に入る門を開ける鍵のようなお花です。この天の門が開くことにより、太陽の光が強く放たれることになります。太陽の光によってエネルギーを取り戻したとき、パワフルな呼吸が始まり、この光の世界の中で唯一現実を感じることができる肉体を使って活動すること、そしてさまざまな出来事を経験することが楽しくなります。明るい太陽のもとで生命を活かしていく喜びを教えてくれるプリムラの花の一種に、バッチフラワーレメディとして選ばれたウォーターバイオレット(水スミレ)のお花があります。
ウォーターバイオレットが秘めている魂は、高次元の経験です。
●ウォーターバイオレットの性質がマイナスに現れたとき
ウォーターバイオレットのエネルギーは、マイナスからプラスへと変換されることが多いので、マイナス面とプラス面が混ざって現われ、一時的にどちらかへ偏ったように見えます。冷たい水の中からほっそりとした茎がまっすぐ伸び、そこからデリケートな花を咲かせるようすは、このお花を必要とする人のエネルギーや風貌を如実にあらわしています。
ウォーターバイオレットの性質がマイナスに現れている人は、自分の中にあるプライドにより、常に他者と距離を置いて生きていこうとします。他人に干渉せず、他人から介入されることも避け、自分の問題は自分で解決しようとします。どのようなときでも弱みを見せず、物怖じしないため、心身のエネルギーがブロックされているように見えます。その結果、いつも体が冷えていたり、緊張したりしている人もいます。
●ウォーターバイオレットの性質を持つ人
ウォーターバイオレットの性質が強くあらわれている人は、過去世で非常に高い次元に到達した経験をもっています。その経験が、潜在意識のレベルで今世の肉体に影響し、他の人から見ると、心を通わせることができない距離感や冷たさを感じさせます。実際に、第7チャクラなど高位のチャクラの色と同じ波動を帯びている人が多いです。しかしこれは過去世で経験した波動に過ぎず、今世の肉体の波動ではありません。
ウォーターバイオレットのタイプは、よく飼いならされたシャム猫が、気品のある繊細な動作で音も立てずに室内を移動するように、他人に影響されることなく、また人に影響を与えることもなく、孤高の精神を持ち、完全に自分のやり方でエレガントに行動します。そんなシャム猫を見て、『私もあのようになりたい』と多くの人が考えることでしょう。しかし、人並み以上の能力と独自の個性に恵まれているにも関わらず、ウォーターバイオレットのタイプの人は、特有の問題を抱えています。それは、自己のアイデンティティが他から切り離されたものである限り、今世で自己のパーソナリティを進化させることに限界がある、ということです。過去世から持ってきた高い次元の経験があるが故に、今世では覚醒の機会に恵まれないことになります。
●ウォーターバイオレットの性質がプラスに現れたとき
ウォーターバイオレットのフラワーレメディを飲むことによって、自分の姿が他人の資源となります。静けさを感じる彼らの存在は、まわりの人に落ち着きや深い信頼感を与えてくれます。このタイプの人がプラスにあらわれる場合、これまで偏っていた上位の波動から、この地上で体験するすべての波動を経験できるようになり、肉体の覚醒へと導くことができるようになります。
〈参考文献〉
メヒトヒルト・シェファー著「バッチの花療法」フレグランスジャーナル社
メヒトヒルト・シェファー著「魂の植物」フレグランスジャーナル社
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