今日は、思いきって(笑)、お金にまつわるお話です。
私の父は、板金屋さんでした。
幼い頃から、真面目で誠実な父の仕事っぷりを、とても尊敬していました。
丁寧な仕事だ!と、お客様から大変喜ばれていたことが、誇らしかった。
朝早くから、夜遅くまで働きに働いて、わたしたち家族を養ってくれた感謝もありました。
それとは別に!
わたしには、1つの不思議!がありました。
真面目に、誠実に生きて、仕事も同じで、お客様から喜ばれ、家族から感謝されて、働きに働いて、、なのに、どうして相応のお金が入ってこないんだろう?
子どもながら、ずっとずーーっと不思議でした。
たくさん儲かっている人と、どこがどう違うんだろう???
ほんとうに不思議でたまりませんでした。
だからって、裕福な家ではなかったことへの不満は、昔も今も、0.1ミリぽっちもありません。
たしかに、普段は、つつましい生活だったけれど
食べられなかったわけでも、学校で必要なものが買えなかったわけでもないし
私や弟の誕生日には、母がケーキを用意していることを知っていて、子どもの就寝時間ギリギリに、特大ケーキを買ってきたり
私や弟が熱をだしたと聞けば、お菓子やジュースが入ったスーパー袋(大)を両手に持って帰ってきたりもしました。
ケーキやお菓子が超嬉しかったのもありますが、わざわざ仕事を早く切り上げて、、まだやっているお店をさがして買ってきたのであろう、父の気持ちが、超超超嬉しかったのです。
真面目に誠実に仕事をすることや生きること、お金が入ってくることは別なのか?
父が、2度目に脳内出血で倒れて、植物状態で入院していたある日、看護師さんが日に焼けやた父の腕を見て
「随分、ゴルフしたのね~。」と、父に話しかけていました。
働きには働いてきた父は、知らない人から見たら、そんな風に映るんだな~と
なんともいえない、たまらない気持ちがこみあげてきたものです。
父には聞いていませんが、もう聞けませんが、きっと、父の人生は幸せだったと思います。
想像にすぎませんが、家族を愛して、家族に愛され、家族愛をもって家族のリーダーを全うしたことを思います。
父と家族になれた私も、心底幸せでした。
それとは別に、やっぱり!お金のしくみへの不思議はつづいています。
お金がなくても愛があれば・・・
幸せはお金では買えない・・・
そこを超えた世界を見てみたい!知りたい!超えたい!
父が、自分の生き様をとおして残してくれた宿題だと思って、取り組んでいこうと思います。
お父さん、ありがとう。
涙。
