引き続き、断食(ファスティング)の効能について触れていきたい。

 

日常生活から一日二食、あるいは一日一食、週一度か月に一度ペースの一日断食など、こうしたことを自身の体と対話しながら継続していくと、様々な効能が発揮される。

 

連続した本格的な断食は、必ず専門家の指導のもと行うようにせねばならないが、上記のような方法をとれば、家庭内でも心身の浄化が可能だ。

 

詳しくは、こちらの書籍を参照していただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

断食の効能には、特に「デトックス効果」「免疫力向上」「集中力・スタミナが増す」などがある。

 

やり始めこそ体が慣れていないためふらつきなどを覚えることもあるが、慣れれば驚くほど少食であることが平気になり、心身が次第に浄化されていくことが分かるだろう。

 

「ガン治療について」の項でも述べたが、ガンあるいは潰瘍性大腸炎・アトピーなどのアレルギー・リウマチなど、西洋医学で難病とされるものが断食を中心とする代替医療・自然療法によって改善した例は枚挙にいとまがない。

もちろん、重症疾患の場合は食事療法・断食療法・代替医療・自然療法に精通した専門医の指導のもとで行うことをお勧めする。

 

 

この項では、断食の効能とメカニズムについて述べていきたい。

 

ガンを例にしてみよう。

 

まず大前提として「ガン=悪者」という観念が、本質を見誤らせることを指摘しておきたい。

 

従来、

「ガンは体をどんどんと蝕む恐ろしい病気で、放っておけば悪化し続けるため、手術でガンをいち早く取り去るか、抗がん剤や放射線で叩くことでガンを体から消しさるしかない」

と、いうのがガンに対する世間のイメージであり、人はガンになると「早く除去したい」「消したい」と恐怖を抱き、病院の治療を受ける。

 

実は、これらのイメージと考え方および三大療法(手術、抗がん剤、放射線)への傾斜がそもそも大きな間違いなのである。

 

詳しくは下記の書籍で述べているが、ガンの三大療法には恐るべき問題点が隠れているし、西洋医学の「ガン=悪者」「ガンを何とかして取り除くか叩かねば死ぬ」という発想そのものがずれてしまっているのだ。

 

 

 

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以前にも述べたが、そもそもガン・潰瘍性大腸炎・アトピーなどが生じるのは、体内浄化環境に問題がある。

 

ストレス・飲食の乱れ・疲れなど日常生活における様々な負荷により、自律神経は乱れ、内臓は疲れ、体内の免疫が下がり、老廃物が体内に蓄積されていく。

 

通常サイクルでは、免疫細胞が食べてくれたり肝臓・腎臓で処理されたり便や汗などで排泄される老廃物が、体内浄化環境が乱れてくると処理が追いつかなくなり、「何らかのイレギュラーな反応」を起こし、体は処理しようとする。

 

それが

「菌の力を借りて老廃物を燃やす炎症」

「老廃物を皮膚から排泄するアトピー」

「咳やタンとして排泄する喘息」

「下痢や出血として排泄しようとする潰瘍性大腸炎」

そして

「体内にフィルターを作り毒を全身に回らないよう溜めておくガンという名の浄化装置」

という形などで現れるのだ。

 

すべては「老廃物で汚れた血」を全身に巡らせないようにするための防衛反応である。

 

そもそも、炎症・痛み・痒み・腫れ・出血などの症状は、いずれも体が治癒のために起こす反応であり、そうした反応を経て体は平衡を取り戻すのが自然の摂理なのだ。

 

 

炎症・発熱・・・老廃物を菌やウィルスの力を借りて燃やす、または菌と免疫が戦い発熱することで死滅させる

 

痛み・・・体を動かさず休養せよというサイン、体内環境・日常生活に問題があることを知らせるサイン

 

痒み・・・掻くことで体外に老廃物を排泄したい

 

腫れ・・・血流を促し、酸素や栄養を運び、老廃物を流すことで回復しようとしている

 

出血・・・老廃物・毒素を排泄するための反応

 

 

人間を治すのは唯一その人の持つ治癒力であり、それを阻害しては回復が遠のく。

こうした反応をクスリで抑えつけ、ごまかし続けることは、結局症状を慢性化させるだけでなく、薬の副作用・害により悪化させてしまい、その他複数の症状が発生する原因にもなる。

 

もう一つ、こうした症状は、「火事に対する警報ベル」の働きを持っており、日常生活の無理や負担によって体内環境が乱れたとき、それを我々に知らせてくれるメッセージともいえる。

 

要するに病・症状というものは、憎い敵などではなく、本来は体を正常に戻そうとする味方なのだ。

 

人間は、こうした体の声に耳を傾け、反応が生じる意味を知らねばならず、食事を見直したり、適度な運動を取り入れたり、休養したり、生き方の無理を変えたり、ストレスを軽減する方法を見出したりすることで、体からの報せに答えねばならないはずだ。

 

火事があるから警報ベルが鳴るのであり、火事を消せばベルは鳴る必要がなくなり、おのずと静かになる。

 

根本原因が解決すれば、枝葉の症状は消えてなくなる。これが道理である。

 

しかし、「耳栓をすればうるさいベルの音がマシになる」と症状に蓋をするような対処療法ばかりに取り組むのが、現在の医療業界の実態だ。

 

クスリで症状を閉じ込めてしまえば、軽いものなら自然に火が消えることもあるが、多くはますます火が燃え広がり、さらにそれを知らせようとベルはますます激しく鳴り続ける。

そして、対処療法はだんだんエスカレートしていき、しまいには「聞こえないよう鼓膜を取ってしまおう」「ベルを破壊してしまおう」とするのが西洋医学の発想だ。

 

(※もちろんドクター・医療従事者の中には現代西洋医学のおかしな点に気づき、対処療法の限界と問題点に着目し、代替医療などを用いた根本治療に取り組まれている方もいらっしゃる。そのことについては敬意を表したい。)

 

ガンになるのは、その人の生き方に無理・負担があるからに他ならない。

簡潔に言えば、放射線の影響や先天的問題などを除き、ほとんどのケースが生活習慣の乱れによる。

 

ストレスや働き過ぎ、運動不足、そして飲食の乱れ。加えてクスリの弊害や人工物の蓄積。

 

これらが体内環境を乱し、ガンというフィルターを発生させねばならなくなる。

一つのフィルターで溜め込みきれないほどの「血の汚れ」があれば、体は別の場所にもフィルターを作り毒が全身の組織や臓器に回るのを防ごうとする。

これが「転移」と呼ばれる現象である。

 

(あるいは、免疫の働きにより治癒に向かっている際に、追い詰められたガン細胞が最後のあがきとして他の場所に分散し逃げようとする場合があり、これを転移のメカニズムとする考えもある。この視点で言えば、転移が起こればそれは回復の兆しであるという見方ができる。いずれにせよ、転移というものが「毒素の広がりを防ごうとするフィルター」「免疫がガンを追い詰めた姿」ということになれば、従来のイメージとは真逆の存在であるといえよう。)

 

手術でガンを除去しても、再発・転移する人が後を絶たないのは、根本原因である体内浄化環境がそのままの状態で放ってあるからで、フィルターを取っただけでは、また新たにフィルターができるのも当然である。

あるいは、他の反応(炎症・腫れ・出血など)としてなんとか老廃物を浄化しようとすることもあるだろう。

もう少し言えば、ガンで死ぬという事を突き詰めると、フィルターそのものが大きくなって死ぬというより(ガンが大きくなり過ぎ腸が塞がってしまうなどはあり得るが)、ほとんどの場合、老廃物の毒が全身の組織に回るため死に至るのではないだろうか。

 

しかも、上記の書籍でも語られているように、ガンで死んだ人の8割は実はガンそのものでなく、抗がん剤などの三大療法の毒やダメージによって死んでいるという戦慄すべき事実がある。

 

クスリとは本来毒である。

クスリの効能とはいわゆる毒が持つ作用の一側面に過ぎない。

ある意味で、副作用こそがクスリという名の毒の本質である。

抗がん剤がまさにそれであろう。

毒によって正常な細胞もろともガン細胞を攻撃し、一時的に縮小できたとしても、ほとんどの場合、ガン細胞は耐性を持ってしまい強化されてしまう。そのうえ、体を守るべき免疫細胞は毒によってやられてしまっているため、打つ手がなくなり、生命力は大いに減退し、毒の害そのものやあるいは感染症に罹る(この炎症も老廃物を燃やし治癒させようとする反応。しかし、毒があまりに多すぎては処理しきれない)などを経て死を迎えてしまう。

 

抗がん剤の効能などは、2割程度のケースで一時的にガン細胞が毒によって縮小するだけの代物であり(しかもガンが耐性を持つためむしろ強化されてしまう。それが果たして効能といえるのか?ガンを抗がん剤で小さくしておき、手術で取り去るという方法もまた、体内浄化環境という視点を持っていないため、体にダメージを与えるリスクがあるだけでなく、取り去っても再発・転移する可能性が高い)、それよりもはるかに多い副作用(というよりも毒そのものの本質)が体に多大な悪影響を及ぼす危険極まりない存在なのだ。

一部を除き、特に固形ガンに抗がん剤がほとんど成果が上がらないのは、こういう理由による。

 

放射線もしかり、手術もしかりである。

根本原因である体内浄化環境を見ずして、ガン細胞をいかに小さく、あるいは取り除くかしか頭にないやり方では、仮に一時的にガンを取り除いても、再発してしまうリスクが高いのは目に見えている。

 

これだけ検診する人が増え、病院での治療を受ける人がいる中で、年々ガンによる死亡が増えているのは、そういう背景があるのだ。

 

ただでさえ、毒が蔓延し、免疫が落ちているのに、三大療法によって毒を入れたり免疫を阻害すれば、ますます体内浄化環境が劣悪になり、死に至ってしまうのも当然といえよう。

 

逆を言えば、日常生活によって起こったものであるのだから、日常生活を見直し改めれば、ガンというものは体内から必要なくなり、自然に退縮していく。

 

体内の老廃物をデトックスし、免疫を高めるべく、心・食・運動・休養などに目を向けていくこと。

必要なら、代替医療や自然療法(確かな知識と技術を備えた術者による鍼灸・漢方・気功などの東洋医学やヒーリング・ヨガ、オゾン療法、低放射線ホルミシス療法、高濃度ビタミンC療法など)やサプリ(フコイダン、酵素サプリなど)あるいは専門家による食養指導や断食指導を受けてもいいだろう。

体内浄化環境はそうしたプロセスを経て改善していくのだ。

 

大まかにガンについて語るとこういうことになる。

 

では、どうすれば体内浄化環境を改善し、ガンが退縮していくのか。

その一つの有力な方法が、断食である。

 

ガンに対する治療法として、断食が良いのには理由がある。

 

例えば、朝食を抜き、昼・夕食を腹七分目ほど食べる(玄米菜食など日本伝統の和食中心。動物性食品・白砂糖・人工物はできるだけ摂らない)「半日断食」を日常に取り入れたとする。

 

これを継続すると、体内に蓄積された老廃物が排泄され、浄化を行うことができる。

 

いきなり一日一食、一日断食、本格的な断食などに取り組むのは難しくても、この方法であれば比較的取り組みやすい。

 

ただ、「朝食を抜くと脳に糖分がいかないからダメなんじゃないの?」と、いう意見がある。

しかし、これは脳のエネルギーがブドウ糖のみでまかなわれていると勘違いしている人の意見であり、実際はそうではない。

食べることを減らした場合、ブドウ糖が少なくなると、体は肝臓にためたグリコーゲンからエネルギーを作り出し、その次に筋肉からアミノ酸を取り出しエネルギーとする。それらは短期間用のものであり、そのあと体は脂肪からエネルギーを作り出す(ケトン体回路)。

 

断食をすると、個人差はあるだろうが2~3日ほどでこのケトン体回路に切り替わるといわれており、そうなればふらつきを覚えることもなく、体が軽くなり疲れにくくなる。

気持ちも穏やかになり、集中力が増す。スタミナもつく。

当然ながら老廃物の排泄も進むため、便通が良くなり、肌もきれいになる。

免疫が上がり風邪もひきにくくなる。

 

摂取する食べ物や飲み物の質を高いものにしつつ、食事量を減らすことを日常に落とし込めば、良い睡眠がとれるため、睡眠時間も短くて済むようになる。

 

人によっては直感が増し、優れたアイデアが思い浮かんだりもする。

 

そして、こうした効能により、さまざまな病気が治癒していくのだ。

 

また、断食すると、血管内に蓄積したアテロームをも体は取り込んでいくため、血流も良くなる。

デトックスをしていくことで血流が上がると、冷えも解消されやすくなる。

血圧やコレステロールなどの問題も、断食療法によって解消され、クスリの作用(というより毒の作用の一側面。副作用はそれ以上に多い)で無理やり抑える意味はなくなる。

 

いいこと尽くしである。

 

ただし、クスリを長期間飲んでいると、クスリの毒による副作用・依存性があるため、急に止めると体がびっくりしてしまい、症状が悪化することがあるため、理解のある専門医や専門家の指導のもと、慎重に減らしていかねばならない。

特に、向精神薬は一種の麻薬のようなものであり、依存性が極めて強く、体への害も甚だしい。これについても、上述した書籍に加え、以下の書籍も参照してほしい。

 

 

 

 

長くクスリを飲んでいると、それを抜いていかねばならず、さらに治癒力を阻害し副作用や依存症状態が強いため、回復に時間がかかってしまうケースが多い。

 

根本治療の観点で言えば、百害あって一利なしなのだ。

 

ステロイドなどはよほどの緊急時にやむなく一時的に使用すべきものであるはずが、延々と使い続けることで多くの人が慢性化し、状態は悪化し、それでいてリバウンドがあるためなかなか離脱できないでいる。

 

 

さて、断食の効能について今一つ話しておく。

体内浄化によって赤ちゃんを育てる環境が整いやすくなることに加えて、生存本能のため生殖能力も向上し、例えば不妊症の方などが断食療法や食事療法を取り入れることで懐妊することも数多くある。

 

昔は食料がない状況下でも子だくさんの家庭がたくさんあったり、貧しい地域で子供がたくさん産まれているのにもそうした背景があるように思える。

 

考えてみればそれも当然で、人間社会のほとんどの時代は食べ物が少なく、その環境下で生き抜くために適応できる体を形成してきたといえる。

 

近年、食料が豊富に揃っているため、生活習慣病と呼ばれる病気が多発しているのも、食べ過ぎによる弊害が大きい。(加えて、農薬や人口添加物、白砂糖、クスリの弊害なども大きな問題である。)

 

過去を振り返ってみると、文明を持った豊かな時代もあり、当時から同じように食べ過ぎによる病気が見受けられた。

古代ギリシアのヒポクラテスや中国の賢人たちも、こうした食についての提言を多く残している。

 

現代はそうした飽食の真っただ中であり、一部こうした弊害に気づき日常生活を改める人も出てきているが、まだまだ一般化されていないのが現状だろう。

 

 

断食がガン治療に有効なのは、次のようなメカニズムによる。

人間の体には一種の生存本能が備わっており、食べる量を減らすと生存するためのスイッチが入り、効率的にエネルギーを確保すべくケトン体回路に切り替わる。

脳からは気持ちをリラックスさせる物質が出て、心も穏やかに澄んだ状態になりやすくなる。

 

脂肪の中には毒素が蓄積されており、これは非常に排泄しにくい。

しかし、断食によって脂肪が使われていくと、この毒素が排出しやすくなるのだ。

脂肪や細胞に蓄積されていた毒素は、血液の中に入ってから排泄されていくため、一時的に何らかの症状がひどくなったり、数値が悪くなったりすることもあるが、デトックスによる一種の好転反応であるため、いずれ良くなっていく。

 

さらに、ガン治療に断食療法が有効なのは、これだけではない。

ガン細胞はケトン体回路によって作られたエネルギーを栄養にできないため、食糧攻めされることによりアポトーシス(自然死)することが分かっている。

 

ガン治療の要点が、「自然治癒力をいかに引き出すか」にあることは言うまでもない。

断食によって免疫が高まり、老廃物をデトックスすることで、免疫がガン細胞を食べたり、ガン細胞が体内浄化によってフィルターとしての役割が必要なくなり退縮したり、食糧攻めによるアポトーシスが起こったりすることで、ガンは体内に存在する理由がなくなるのだ。

 

フコイダン(海藻から抽出した健康食品)がガン治療に効果的なのは、免疫を助け、ガンをアポトーシスさせる作用にあるといわれ、上述した作用を助ける働きがあるのだろう。

ただ、いかに優れたサプリを用いても、本人の生命力・治癒力が無くなってしまえばどうしようもない。治癒力の種火をいかにして高めるかが重要であり、治癒力をゼロから作り出すことはできないのだ。

そのため、食事療法・断食療法・適度な運動・笑う・森林浴・温泉などで治癒力を高めつつ、サポートが必要なら代替医療やフコイダンなどのサプリを用いてそれを補っていく方向性が肝要と考える。

 

ガンのそもそもの原因は、体内浄化環境の乱れにあるため、デトックスを促し、免疫が上がれば、おのずと浄化は進む。

根本問題は体内の毒素であり、ガンそのものはフィルターであるとすれば、体内の毒素がなくなってしまえばガンがあろうとなかろうと問題にはならない。

ガンは消えてなくなるか、縮小したりそのままの大きさのまま悪さをしないで残る。

日常生活が問題なく健康に過ごせればそれでいいと私は思う。

 

 

繰り返すが、炎症などあらゆる症状は、体が治癒しようとしている反応なのだ。

それを人は病気と呼び、押さえるか取り除こうと躍起になっている。

 

おそらく、感染症における抗生物質の役割、戦場医学として発展した外科処置が、西洋医学のポジションを高めた大きな要因であろう。

それゆえ、治癒力をいかに引き出すかという視点よりも、いかに菌を殺すか、オペの技術を向上させるかに医療が傾斜してしまったのだ。

 

こうした緊急処置における西洋医学が、多くの人々を救ってきたことは間違いない。

しかし、同時にすべてをこうしたやり方で救えるのだと勘違いしてしまった点も忘れてはならない。

 

抗生物質は確かに菌を殺し、感染症を防ぐ役割を担った。しかし、クスリの耐性を持った強力な菌が生じ、効かなくなってしまうというループに陥った。

 

また、クスリが毒であることを見ようとせず、あるいは知っていても見ぬふりをして、毒の一側面である作用のみを取り上げ「効能」と謳い、毒の本質である有害性を「副作用」という名で飾った。そのため、クスリによる慢性化・薬害・悪化・依存など、様々な問題を生じさせている。

 

また、オペ技術の革新は、多くの可能性を切り開き、事実、多くの患者さんを救ってきた面も見逃せないが、救急的外科手術にその多くの功は与えられるのではないか。

ガンなどの慢性疾患に対しては、どれほど技術革新が進もうとも、ガンで死ぬ人は年々増え続けている。本質を見ず、枝葉を取り除くことばかりに着目し続けたのが、原因であることはもはや疑いようもない。

ガンを取り除き一時的に良くなったように見えても、体内浄化環境が改善されなければ、再びガンあるいは別の病気が現れる可能性が高い。

もし、オペをして一時的に良くなったことで得られる利点があるとすれば、「この期を境に健康について考え直そう」とするきっかけになることであろう。

しかし、そう捉えず、完全に治ったと思い込み、再び乱れた生活を送れば、その人にはそれにふさわしい現実が突き付けられるであろうことを否定できる人はいるのだろうか。

 

 

やはり救急的な処置が必要な場合の外科手術や一時的な投薬などを除き、西洋医学の出る幕などないのではなかろうか。

特に慢性疾患に対するクスリの弊害は目に余るものがあろう。

 

 

病が生じるのは自然の摂理に反したからであり、病が癒えるのは自然の摂理に適ったからである。

 

野生動物たちは病気やけがをすると、何も食べずじっとしている。それによって回復が早まることを本能的に知っているのだ。

 

現代社会に生きる人々の多くは、誤った栄養学、ズレた医学教育、病院・医師の処方するクスリや技術に頼ろうとする観念が邪魔をし、こうした当然あるべき姿を見失っているのではないか。

 

(その背景には様々な問題構造があるのだが、これについては後述する。上記した書籍にもそうしたことが書かれている。)