米国で昨年の夏から騒がれているサブ・プライム問題が広がり

一般の住宅ローンへも影響がでているようです。


ファニーメイ(連邦住宅抵当公庫)、フレディマック

(連邦住宅金融抵当金庫)の信用力への懸念が

最近海外のメディアで報道されていました。


本日の新聞、インターネットのニュースなどでファニーメイと

フレディーマックを米政府が救済の発表の

記事が出ていました。


ファニーメイ、フレディマックの言葉で思いだすのが

米国のモーゲージ証券のビジネスです。


米系投資銀行に転職して早々にモーゲージ・ファンドの

販売に関わりました。


同僚には米国モーゲージのプロダクト・マネジャーが

いたお陰で色々とアカデミックなモーゲージの

知識を得れました。


ジニーメイ(連邦政府抵当金庫)、ファニーメイ、フレディマック

は初めて聞いた機関名でした。


外国の機関等の呼び方は省略が多くまた

カタカナにするとますます専門外の人には

分からないですよね。


金融に携わってない方はフレディマックなんか

ハンバーガー屋かと思うかもしれません。

ジニーメイはGinnie Mae、

(Government National Mortgage Association)、


ファニーメイはFannie Mae(Federal National Mortgage Association)、


フレディマックはFreddie Mac

(Federal Home Loan Mortgage Corporation)

が英語名です。


ジニーメイは米国政府の保証が明確にありますが

ファニーメイ、フレディマックは政府援助法人、

GSE(Government Sponsored Enterprises)です。


2社は政府系金融機関、住宅公社などと呼ばれています。

エージェンシー債(Agency Securities)として同公社は

住宅ローン貸し出しの資金調達のため多額の

債券を発行しています。

モーゲージ証券(Mortgage Backed Securities)に

関連する言葉としてはパス・スルー証券

(Pass-Through Securities),


CMO (Collateralized Mortgage Obligation

モーゲージ担保債務証書)などが
ありますが私には当時は

馴染みがなかったです。

P/O (Principal Only), I/O (Interest Only),

ピーオウ、アイオウとか呼んだような気がします。


まだマーケットでよく知られてなく私は

何だそれはという程度でした。

専門的な話題はこのくらいにして案件の話に移ります。


1990年頃に大変元気だったリース会社のマーケットに

注目してモーゲージ証券に投資するファンドを東京で
販売できないかマーケティングすることになりました。


まずモーゲージとは何かを説明するため

にモーゲージ商品担当者が中心となって
ホテルでリース会社等のノン・バンクの

人達へセミナーを開きました。

某リース会社に幹事になっていただき

特別目的会社を使うカゴヌケ(篭脱け)というスキームを使って
1億ドルのシンジケーションを組成していただきました。


某インベストメント・バンク系列のアセット・マネジメント会社が

ファンド・マネージャーでした。ファンド・マネジメントの手数料など
ファンド・ビジネスでの収益がよかったと記憶しています。

バブルの時代でありリース会社の他には

事業法人の財務部が積極的に新しい金融商品に投資している
時代でした。


私もお陰さまで2社の事業法人からストレートな

モーゲージ・ファンドを購入していただきました。


業種を言うと金融機関の方々なら会社名を

想定されると思います。

ニューヨークの本社のモーゲージ部署のヘッド

であったマイク・モーターラは元ソロモン・ブラザーズの
モーゲージ部のヘッドから移ってきた方でした。


ソロモン・ブラザーズ証券の内部暴露本
として金融業界でベスト・セラーになった

マイケル・ルイス著「ライアーズ・ポーカー
Liar's Poker」の中に彼のことが度々でてきます。


新入社員への研修の話題の中等で登場しています。

彼の声は「ゴッドファーザー」のマーロン・ブランド風
だとかですね。彼のチームはイタリアのマフィアの

ようだとかも書かれていたような気がします。

マイク・モーターラが部下と一緒に東京に

顧客訪問のために来ました。


私の顧客であった某リース会社、2社の事業法人へ

取引していただいたお礼の挨拶のため彼と一緒に訪問しました。


某事業法人の訪問後にこの有名なグループ
の会社の一社とよくビジネスができたと彼は

私のことを評価してくれました。


声はライアーズ・ポーカーの本に書かれたとおり

ドスのきいた渋い声でした。


チームの連中は見方によれば確かに

マフィアの雰囲気はありました。

同僚から聞いた話ではマイクはフェラリーの

ビンテージ・カーを驚くような数で所有している

とのことでした。


ただイメージと違いシカゴ大学の
MBA卒でエリートだと後日分かりました。

夜は六本木のお店で彼のチームと東京の同僚とで

酒、カラオケを楽しみました。


残念ながら「God Father」は誰も歌いませんでした。

マイク・モーターラは1994年に本社の債券、為替、商品部門の

Co-Headになりましたが2000年に哀しいことに

51才で脳溢血で亡くなったようです。


モーゲージの発展に貢献した偉大な一人であり

パワフルで凄みがあり興味深い人だったです。

モーゲージ商品で強かったBear Sterns が実質破綻でJ

P Morgan証券に今年は買収されるなど時代の

流れを感じました。