なんでも、日本ではサラリーマンの医療費の個人負担が3割になるそうな。
英国には、NHSってのがあって、GP(担当医とか家庭医とか訳すのかな?)やNHSの病院にかかる分にはタダ。ドイツでは、加入している保険によって適応範囲が違うけど(救急車が有料か無料かなど)、普通の風邪なんかだとタダ。
ってなことで、まだ日本にいた頃、病院に行ったときにあった話。

ある年の冬、近所の病院へ行った。
受付で問診票に記入して体温計をもらい、ドアを開けてロビーへ入ったら、なんとびっくり。
そこは、おじいちゃん、おばぁちゃんばかり50人ほど。

なんだか場違いな感じがして、近くを通った看護婦さんに、
「すごく混んでますね。待つのもツライから、明日にしようと思うんですけど。」って訊きました。
すると、「体温、何度です?」
体温計をだしてみて、「え~と、38.8℃です。」
「あっ、高いですね。じゃぁ、順番先にしますよ。」
「えっ、それっていいんですか。」
「まかせてください。」
ってなことになり、一番目に診てもらいました。

診察の後、薬を待っていると、後ろの席のおばあさんたちの会話が聞こえてきました。

「あれぇ~、中村のおばぁちゃん、お久しぶり。」
「ほんと最近見かけなかったけど、元気してた?」
「いつも来てたのに急に来なくなっちゃったから、みんな心配してたんだぁよ~。」

「いやぁ~、なんか風邪ひいちゃったみたいでねぇ。うちで寝てただぁ~。」