わが「社会保障を立て直す国民会議」の野田佳彦代表が、新会派として初めての代表質問に立ちました。
https://youtu.be/ixDsO4_9E-A (←動画はこちら)
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【新会派結成について】
社会保障改革は遅れています。この現状に危機感を持ち、医療制度をはじめとする社会保障制度を立て直そうという点で、考えが一致した同志が集まり、新しい会派の結成に至りました。
「国民会議」と名にあるとおり、医療や介護の現場で国民との対話を重ね、政策を練り上げることを、会派運営の基本としてまいります。社会保障の立て直しを、野党結集のための政策のハタジルシとして掲げる決意です。
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→【しげとく補足】
・バラバラ野党じゃダメだからと言って、ただくっついて数を増やすだけでは意味がありません。
・野党勢力が支持されるためには、政府与党への批判ばかりの「反自民」でなく、評価すべきは評価した上で、現政権を超える、優れた政策ビジョンを掲げた「『超』自民」の政治勢力が必要なのです。
・地元でいえば、町内会の役員さんや地方議員など「地域のご意見番」から政権を託したい思われる、堂々たる国家観を持った政治家グループを作らねばなりません。
・そのための「社会保障の立て直し」であり、「野党結集のための政策のハタジルシ」なのです。現政権には実現できない国民本位の社会保障制度を立案していきます。
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【毎月勤労統計の不正調査について】
この不正が15年間も続いていたということは、民主党政権下でも見過ごしていたということです。猛省しなければなりません。
その上で、しっかりと襟を正し、他の野党とも連携して不正調査問題の全容解明に取り組む決意です。与党の皆さん、「さほど大きな問題ではない」とうやむやにせず、ともに全容解明しようではありませんか。
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→【しげとく補足】
・政権担当時に統計不正を見過ごしていた旧民主党の議員が、
『消えた給付金問題』などと自民党の巨悪を暴くかのように追及するのは、明らかにおかしいです。官庁の不正を監視・是正するのは、与野党問わず、国会の本来の役割です。無理に政局化しようとする姿は、国民に見透かされ、支持されないでしょう。
・その点、まず自ら猛省すべきと明言した野田代表の姿勢に、議場内はどよめきました。当然のことを言っただけのはずなのに。永田町の常識がおかしいのでしょうね。
その後、野田代表は、北方領土、日韓関係、消費税のバラマキ対策を指摘した上で、以下述べられました。
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【絶対権力への国民不信】
最後に、私がもっとも憂慮していることを質問します。
過剰なバラマキ対策に予算を使うことは、「社会保障の充実・安定と財政健全化のためなら、増税もやむを得ない」と考えていた国民を裏切る行為です。何のための増税か、という根源的な政策不信を招きます。
少なくとも、究極の愚策とも言うべき「ポイント還元策」は撤回すべきではないですか。還元率5%というアイディアは、総理直々の物だと仄聞しています。様々な弊害をもたらすような思い付きを、政府も与党もなぜ黙認してしまったのでしょうか。
絶対権力は絶対に腐敗します。そして、絶対権力は、絶対に独善に陥ります。
私たちは少数精鋭の7人の侍ですが、独善と断固戦っていくことをここに宣言して、質問を終わります。
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→【しげとく補足】
・私の地元の皆様の声を聞いても、「増税は嫌だけど、やむを得ない」という声が少なくないです。「軽減税率なんか要らない。一律10%の方がすっきりする」とも。
・今回の増税は、非常に形の悪い増税になってきています。低所得者対策は、税制に絡めず、別の形(給付金など)できちんと対応すべきです。また、何より「増税した分だけ、社会保障が良くなった」と実感してもらえることが大事なのです。
・野田代表が言うとおり、政府が「独善」に陥らないよう、国会議員がしっかりしなければなりません。