郷土の英雄「神谷傳兵衛(でんべえ)出版記念祝賀会」! | 『現場に飛び込み、声なき声を聴く!』 しげとく和彦のブログ

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S45年生れ。衆議院議員候補(愛知12区岡崎・西尾)。元総務省職員。H16年新潟県中越地震で崖崩れ現場からの2歳男児救出に従事。22年愛知県知事選(次点)。H24年に初当選。H26年、H29年無所属で3選。

11月23日に「神谷傳兵衛(でんべえ)・出版記念祝賀会」が行われました。
 
「神谷傳兵衛、、誰??」という人が多いと思いますが、江戸末期に三河(現西尾市一色町)で生まれた大実業家です。
 
大変商才のある人物で、日本初の本格ワインやアルコール製造を行ったそうです。
浅草の「神谷バー」も、神谷傳兵衛の「神谷」に由来し、前身は明治13年に作られた「みかはや銘酒店」です。
 
何より地元にとっては、傳兵衛が莫大な私財を投じてつくった、三河鉄道(現・名鉄三河線)の功績が大きいですね。
豊田~知立~刈谷~碧南~一色を結ぶ三河線の存在なくして、トヨタをはじめとしたモノづくり産業の発展はありませんでした。
傳兵衛の死後4年経って、鉄道は傳兵衛の故郷・松木島まで開通しました。
その功績をたたえ、駅名は当初「神谷駅」だったそうです(戦後に「松木島駅」と改称し、2004年に吉良吉田~碧南間が廃線となるまで存続しました。)
 
また、静岡県袋井市に可睡斎(かすいさい)という徳川家康公ゆかりのお寺があります。
傳兵衛は、ここの護国塔の建立にも多額の寄付を行いました。
 
 
今回の出版は、西尾の味岡源太郎さん(任天堂販売㈱会長・㈱アジオカ社長)が、傳兵衛の創業した「合同酒精㈱」と行った土地売買がきっかけで、味岡さんが同郷の傳兵衛の業績に関心を持ったことから始まったそうです。
 
調べていくと、茨城県牛久市には、日本初の本格的ワイン醸造場「シャトーカミヤ」(明治36年建設)や「神谷傳兵衛記念館」があった!
展示品の一つに、坂本箕山という人物が正確な事実に基づいて記した伝記『神谷傳兵衛』があったが、100年の経年劣化で読めなかったので、このたび、これを復刻したというわけです。
 
赤基調の表紙絵は、西尾の大画家・斎藤吾朗先生によるものです。
 
祝賀会には、神谷バーのレトロなポスターの女性が持つ「葡萄酒」を再現したお酒(養命酒のような味!)がふるまわれ、当時の雰囲気をみんなで楽しみました。
 
 
郷土の英雄をまた一人知りました!
これからも学ばせていただきます。