林文子横浜市長の人事① | 不可能をかのうにする かのう重雄 オフィシャルブログ「一つ、ひとつを重ねて」 Powered by Ameba

林文子横浜市長の人事①

林文子横浜市長の人事①(セクハラ・パワハラ対策)




林文子市政 “成果の年” の人事がもうすぐ公に発表される。去年は5人の局長級の退職延長が話題となった。国際都市横浜、文化都市横浜を目指す林市政だけに、最高幹部の人選は注目に値する。


女性のリーダーシップの発揮に向けてのAPEC国際フォーラムが開催され、林市長が講演した。39日の神奈川新聞に掲載されていた。


林市長は、“女性が本能的に持つやさしさや共感力、しなやかさはリーダーシップの大事な要件だ。”と語っている。


一方、JPモルガン・チェース財団のキンバリー・デイビス理事長は、欧米とアジアの大企業における女性取締役の比率を紹介。



いずれも中枢で経営に携わるのは一握りで、「より多くの企業が女性の能力活用の重要性に気付き、目を覚ましつつある。しかし現状は不十分」と指摘している



記事からしか推察できないが、キンバリー・デイビス理事長の表現は、女性の社会進出の現状を数字で示唆し、より具体的である。何が問題かが明確である。


日本の女性リーダーが、“女性のリーダーシップ” をAPECという国際舞台で語るとき、客観的数値、横浜市役所の女性幹部職員比率をまず示すことができて初めて、国際人として最初の一歩を踏むことができると思う。


横浜市の人事は相変わらずそこが極めてあいまいだ。女性課長、係長の比率の目標値を出しても、女性副市長、局長、区長、部長の比率は出さない。


横浜市初の女性市長である林文子市長は、「本当の意味での現実的な男女共同参画という成果を出しているとはいえないのでは」との声を聞く。


女性市長を選んだのは市民である。そして、その手にした人事権で林市長がどのような組織を構成してゆくかを、内外が期待をこめて注目していたのだから。


私は、文化観光局の予算局別審査で、文化を発信する側の横浜市組織の品性と道徳感が重要であると強調した。


さて、私は、その本市の品性において看過できない問題に直面している。

今年度、本市のセクハラ対策には本当に驚かされた。圧倒的有利な調査で行われた男性最高幹部職員の一回目の処分。


林市長のいう “女性が本能的に持つやさしさや共感力、しなやかさ” とは一体誰に対するものなのか? 少なくとも、このお粗末な対応をみると、セクハラを受けた横浜市女性職員に対するやさしさなど微塵もない。


セクハラ・パワハラ放置もコンプライアンス違反である。これらの男性最高幹部職員らの人事が、今後どう行われるか。


APECという国際舞台で、“女性のリーダーシップ” を林市長が日本を代表として発信するならば、この問題の解決の是非によっては、日本の恥となることを忘れないで頂きたいと思っている。(勿論、このブログを通して報告するつもりだ。)


そして、なによりも女性市長を選んだ市民を裏切るような人事を行わないように願いたいものだ。驚くべき人事は、今年度一回限りで十分であろう。


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