四代目桂三木助9 | 小林茂子オフィシャルブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」Powered by Ameba

四代目桂三木助9

しかし幸せは長く続かない。

弟は胃潰瘍から腹膜炎を起こした。

一旦は治りかけた腹膜炎だったが、酒とタバコをやめるように医者に言われた。

豪快だった弟は「酒やタバコ吸わない落語家なんて…」とかかり付けの医者で胃潰瘍を切り取ることにした。

身体が資本の芸能人がいつまた起こるかわからない腹膜炎を抱えたままでは仕事を受けおえないと判断した結果だった。

それが自分の命を縮めるとは思いもせずに

そうして、また活動を再開した。

お洒落な弟だったが移動は外車でも中はジャージ

その代わりに私にはお洒落をさせた。

時計はロレックス
バックはシャネルやエルメス

と、いっても買ってくれた訳ではない。

マネージャーが自前で買える程稼いでいた。

当時は携帯はただの電話

今のように時刻表かわりにはならないので、マネージャーの必須には時刻表が入っていた。

しかし私のバックはそれを持つ余裕がない。

落語家の他のマネージャーに「お姉さん、ブランドのバックではなく実用的なバックを」と注意された。

それを聞いた三木助は「うちのマネージャーは、俺の代わりだ。マネージャー業しか出来ない奴と一緒にするな!!」と庇ってくれた。

現に私は弟が腹膜炎の最中、代演として落語以外のトークショーやパネラーをつとめた。

NHKの「スタジオパーク」等三木助は横にいるだけ

トークは45分私が全て補った。